「怪我せず、頑張ってこい」 新DFリーダー候補の板倉滉が吉田麻也の言葉から感じたこと
26歳でDF陣最年長
森保ジャパンは3月20日、昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)以来となる活動をスタートさせた。DF吉田麻也(シャルケ)、DF長友佑都(FC東京)、DF谷口彰悟(アル・ラーヤン)、DF酒井宏樹(浦和レッズ)らが不在のチームで、最終ラインのリーダーとなることが期待されるのがDF板倉滉(ボルシアMG)だ。
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経験がモノをいうDFだが、今回のチームは大幅に若返ったこともあり、26歳の板倉がDF陣で最年長となった。「まず26歳で最年長かと思ったのが正直なところ…」と苦笑したが、「だけど年齢は関係ないし、僕としてはW杯を経験して、そういうメンバーが中心にならないといけないという気持ちがすごく強い。そのスタートとして、今回しっかりやっていければいい」と、第2次森保ジャパンの初陣に向けて意気込んだ。
W杯に出場したことで、向上心も強くなった。「新しいメンバーもたくさんいて、上が抜けて僕も年齢的に若くない。W杯が終わってから日本代表への気持ちはより強くなっているし、またあの舞台に立ちたい。あの舞台で、さらにいい結果を残したい気持ちが強い。その第一歩が今回の代表活動だと思うので、フレッシュなメンバーがいるなか、短い期間でもコミュニケーションを取りながらいい試合をしたい」と、自身の思いとチームのすべきことを口にする。
カタールW杯までキャプテンを務めていた吉田とは、自宅が10分ほどの距離にあり「頻繁に会っている。自分の練習が終わって家に帰ったら、麻也くんがいることもあるくらい。代表の話も、サッカーの話もするし、普段からいろんなアドバイスを受けている。家から10分くらいの距離に麻也くんがいるのは、僕にとってすごく大きいこと」と言い、今回の代表活動に向けては「怪我せず、頑張ってこい」と言われたという。
DFを統率する役割が期待される板倉だが、同時に年下の選手たちの気持ちも理解する。
「上の選手がいた時も、常にスタメンを奪いたい気持ちでやってきた。今回の若い選手もそういう気持ちだろうし、何を言わずともいい雰囲気でできると思う。チーム内で競争もしながら、みんなで高め合えればいい。毎回代表活動でいい刺激を受けるので、今回もそうやってドイツに帰りたい。みんながスタメンを奪い取るつもりだし、日本代表はそういう場所だし、そういう場所であってほしい」
イングランド1部アーセナルのDF冨安健洋は右膝を負傷し、今回の日本代表活動に参加するのは不可能となった。それだけに板倉がどれだけ最終ラインを引っ張っていけるかは、より注目される。
ウルグアイ代表、コロンビア代表といった南米の強豪国との連戦に向けて「ヨーロッパのチームとは違う試合になる。球際の激しさはヨーロッパ勢より上がってくる。チームとして、個人としても戦わないといけない。そういうところに勝ってこそ上に行けると思う。今回そういうのが初めての選手もいると思うけど、これを基準にするいい機会になると思う」と闘志を燃やした。