主審へ暴力行為のフルハムFWにFAは“重い処分”を示唆 元英代表は「残りのシーズンを欠場すべき」と主張

FWアレクサンダル・ミトロビッチ【写真:ロイター】
FWアレクサンダル・ミトロビッチ【写真:ロイター】

ミトロビッチに長期出場停止処分の可能性が浮上

 イングランドのFAカップ準々決勝が現地時間3月19日に各地で行われ、マンチェスター・ユナイテッドと対戦したフルハムは先制したものの、後半27分に選手2人とマルコ・シウバ監督が一挙に退場したところから逆転負けで、痛恨の敗退となった。ペナルティーエリア内でのハンドをめぐり、わずか40秒間で3枚のレッドカードが乱れ飛ぶ珍事となった一件が反響を呼んでいる。

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 ベスト4進出をかけた大一番でフルハムは後半5分にエースFWアレクサンダル・ミトロビッチのゴールで先制。“赤い悪魔”を相手にリードを奪った。しかし、同27分にゴールライン上でFWジェイドン・サンチョのシュートをブロックしたMFウィリアンがハンドを取られてPKを献上。クリス・カバナー主審はオンフィールドレビュー中に判定への異議を唱えたシウバ監督にレッドカードを提示して退席処分とすると、ハンドのウィリアンと詰め寄って激しく抗議したミトロビッチにもレッドカードを提示した。

 3人同時退場の珍事について処分英紙「デイリー・メール」は「フルハムは40秒間で3枚のレッドカードを提示された」とレポート。また、過去に主審への暴力行為で11試合の出場停止を受けた元ウェストハムFWパオロ・ディ・カーニオ氏の例もあることから、カバナー主審を小突いたミトロビッチには長期出場停止処分の可能性があるとも伝えられていた。

 英紙「デイリー・メール」は、元イングランド代表FWで現在は同紙のコラムニストを務めるクリス・サットン氏が「(ミトロビッチは)残りのシーズンを欠場すべき」と主張したことを紹介。また、イングランドサッカー協会(FA)は通常の3試合の出場停止では「明らかに不十分」だと説明しているという。

 退場処分前に第4審判に対して暴言および侮辱的な言葉を使用し、退場後にも第4審判を罵倒および身振りを交えて侮辱したこと、そして副審に対してペットボトルを投げた行為を「不適切」とFAは主張しており、厳しい処分が下されるのは間違いなさそうだ。

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