名古屋がプレーオフで圧倒的強さ…Fリーグ6連覇&通算15度目の制覇! 立川を寄せ付けず

Fリーグ6連覇&通算15度目の制覇の名古屋オーシャンズ【写真:河合拓/Futsal X】
Fリーグ6連覇&通算15度目の制覇の名古屋オーシャンズ【写真:河合拓/Futsal X】

MVPには名古屋FPアンドレシート、得点王には日本代表FP清水和也が輝く

 Fリーグ・ディビジョン1は2月24日にプレーオフ決勝の第3戦を行い、リーグ優勝に王手をかけた名古屋オーシャンズと立川アスレティックFCが対戦した。

 昨シーズンの最後の大会となったJFA第27回全日本フットサル選手権、オーシャンカップでも決勝を戦い、今シーズンのリーグ戦でも1位と2位になった名古屋と立川。この1年にわたってタイトルを競い合ってきた両チームだが、プレーオフ決勝では名古屋が2連勝(5-1、5-2)と力の差を見せていた。

 第3戦でも名古屋が序盤から立川を圧倒する。第1ピリオド2分の日本代表FPオリベイラ・アルトゥールのシュートを皮切りに多くのシュートを枠に飛ばしたが、日本代表GK黒本キレルメに防がれて得点はできなかった。立川も今シーズン飛躍を見せた日本代表FP金澤空が、日本代表GK田淵広史と1対1になるチャンスを迎えたが決めきれない。

 最初にゴールを決めたのは、名古屋だった。第1ピリオド17分、相手陣内でキックインを得るとフエンテス監督はタイムアウトを取る。タイムアウト明け、FP八木聖人がゴール前に入れたボールが金澤のオウンゴールを誘発して、名古屋が均衡を破って第1ピリオドを終えた。

 第2ピリオドの序盤、立川は日本代表に初選出されたFP中村充が積極的にシュートを放つが、こちらも得点を決められない。逆に名古屋は第2ピリオド10分にカウンターから右サイドでFP安藤良平がシュートを放つと、DFに当たってコースが変わりゴールに決まる。安藤の2試合連続ゴールでリードを広げた名古屋に対し、立川はFP皆本晃をGKにしてパワープレーを開始する。しかし、名古屋のカウンターに対して、皆本がファウルして一発退場になる。これで得たFKのチャンスを名古屋はFPアンドレシートが決めて、3-0とした。

 その後、立川はパワープレーを続行したものの、得点を挙げられないまま試合終了。名古屋が初戦、2戦目に続き、第3戦目をモノにして、3連勝で2022-23シーズンの王者に輝き、リーグ戦6連覇で通算優勝回数を15回に伸ばしている。

 名古屋のフエンテス監督は3試合で計13得点を挙げた攻撃力について問われると「良い守備をしたことが、自分たちの攻撃につながった。多くのチャンスを作ることができて、得点につながったと思う」と、相手を3失点に抑えた守備面での強さがゴールにつながったと3連勝での優勝の要因を説明した。

 なお、試合後にはMVPが発表され、名古屋のアンドレシートが選出された。また、得点王には日本代表FP清水和也(フウガドールすみだ)、ベストファイブにはGKピレス・イゴール(バルドラール浦安)、オリベイラ・アルトゥール、アンドレシート、清水和也、金澤空が選出されている。フェアプレー賞はボアルース長野、最優秀新人賞はFP山中翔斗が受賞している。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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