リバプールへ「恐怖心はもうない」 元プレミア選手が指摘、リーグ5戦ぶり勝利で9位浮上も「同じチームではない」
解説者などを務めるハットン氏がインタビューで回答
イングランド1部リバプールは現地時間2月13日のプレミアリーグ第23節エバートン戦(2-0)で勝利し、9位に浮上した。ようやく浮上の一歩を掴んだに見えた一戦だったが、現地の解説者はリバプールへの「恐怖心はもうない」と感じているようだ。英メディア「フットボール・インサイダー」が報じている。
リバプールは昨シーズンに国内4冠に迫る勢いで勝利を重ね、リーグカップ(カラバオ・カップ)とFAカップを制した。リーグ戦ではタイトルをマンチェスター・シティに譲ったものの、2位のリバプールは勝ち点「1」差の接戦を繰り広げている。
しかし、迎えた今季はカップ戦2つをすでに落とし、リーグ戦ではここまで上位に食い込むこともできていない。現状のリバプールについて、元トッテナム、アストン・ビラのDFで現在は解説者などを務めるアラン・ハットン氏が同メディアのインタビューに登場し厳しい言葉を述べている。
ハットン氏は、リバプールの問題はどこから来ているのかと聞かれ「彼らは前線からあまりプレスをかけてこないので、ピッチの高い位置でボールを奪うことができない」と守備での不足ポイントを挙げて考察した。
「以前は何百回とチャンスを作っていたのに、今はそれがない。それはおそらく、自信がないのだろう。以前と同じチームではない」
そのうえで、今後改善するためには「毎日、毎日、トレーニングのピッチで働き、わずかな差でも改善しようとすることが大切だと思う」と指摘。今のチームは「彼らのプレーを見ると、リバプールから恐怖心が失われているように思える。全盛期だったころ、ほかのチームは本当にリバプールを恐れていた」と強さを誇った時代との比較論を展開した。
「彼らは、自分たちがプレスを受け、アグレッシブになり、本当に苦しくなることを知っていた。彼らはそれを少しでも取り戻そうとする必要がある」とアドバイスを送ったハットン氏。エバートン戦で掴んだ勝利の感覚も含め、今後復活していけるだろうか。