“レッド・マンデー”で浮き彫りとなったリバプールのエース不要論 「彼はストライカーなのか?」

両監督に生じた奇妙な利害の一致

 そんな不振のエースに対し、ユルゲン・クロップ監督は試合後、クラブ公式サイトを通して「今日の彼は、良質なボールをもらいにくい状況にあった。ストライカーにとっては、難しい試合になってしまったんだ」と擁護する姿勢を貫いた。

 一方で、試合結果については「勝ってもおかしくない試合だったが、今日の試合で評価すべきことは勝ち点1を手にしたことと、クリーンシートで終えたことだ。もっと上手くやらなければいけないがね」と、最低限の結果を得たことに一定の満足感を覗かせた。

 また、ジョゼ・モウリーニョ監督もクラブ公式サイトで「両チームにとって難しい試合だったが、我々は長時間に渡り試合をコントロールすることができた」と敵地でのドローに納得の姿勢を示した。4連勝中でトップ4圏内に位置するリバプールは、ホームに宿敵を迎えた一戦とはいえ多大なリスクを背負う必要性に乏しく、またユナイテッドは直近のリーグ戦4試合を1勝1分2敗と絶不調に陥っていることもあり、試合開始から失点を避ける戦い方に終始した。

 “負けないことがノルマ”という、両チームに奇妙な利害の一致が生じたこともあり、普段はタッチライン際で闘志をむき出しにする両監督だが、この日は比較的冷静に試合を見届ける姿が目立った。

 

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