怪物ハーランド加入も…マンC、トッテナム戦黒星を元英代表DFが酷評 「前よりも劣ったチームに…」
カンセロ放出やデ・ブライネの先発落ちなど「何かがおかしい」とネビル氏やキャラガー氏が言及
イングランド1部マンチェスター・シティは現地時間2月5日、プレミアリーグ第22節でトッテナムに0-1で敗れた。首位アーセナルが黒星を喫していたなかで差を縮めるチャンスだったが、痛恨の足踏みとなった。
ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるシティは2週間前にホームでトッテナムを4-2で下したが、その試合でも前半のうちに2点のリードを許すなど苦しい展開を強いられた。英衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を務める元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏は、「エティハドで0-2となった時にも、私はグアルディオラがチームを下手にいじくり回していると言ったのを覚えている。ケビン・デ・ブライネやルベン・ディアス、アイメリク・ラポルテがスタメンにいないチームシートを見て、今日も同じことを感じた」とスペイン人指揮官の采配に疑問符を付けている。
ネビル氏は上手くいっている時のチームは依然として強力であることを認めたうえで、ジョアン・カンセロ(→バイエルン・ミュンヘン)の放出や大黒柱デ・ブライネの先発落ちなどの変化から「マン・シティは何かがおかしい。少し奇妙な感じがする」と異変を感知したようだ。「今日は何度もカウンターアタックを受け、何度も突破され、何度も中盤にスペースを与えていた」と、低調だったパフォーマンスにも注文をつけていた。
同じく「スカイ・スポーツ」で解説を務める元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏は、ノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドの加入がチームを大きく変えたと主張している。
ハーランドは驚異的なペースですでに昨季得点王の数字を超える25得点を挙げているが、キャラガー氏はチーム全体としての得点数は例年とほとんど変わらない一方で、失点は増えていると指摘。「ハーランドのせいではないが、彼がチームにいることで全く別のチーム、それも前よりも劣ったチームになってしまった」と語っている。
ハーランドはカウンタースタイルのなかで生きる選手だが、シティのスタイルの特長とは異なるだけに、「彼の能力を最大限生かすには、間違ったクラブを選んでしまったのかもしれない」との見解も示した。
現地時間2月4日の試合で首位アーセナルがエバートンに0-1で敗れていたため、2位のシティにとっては勝ち点差を縮める絶好のチャンスだったが、過去4戦4敗だった鬼門のトッテナム・ホットスパー・スタジアムでまたも勝てず。過去5シーズンで4度のリーグ制覇と圧倒的な強さを誇るチームも、どこかで歯車が狂い出しているのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)