中田英寿とパルマで“黄金3トップ”を組んだムトゥが、37歳で現役引退を表明

問題児としても知られた元ルーマニアFW 指導者の道に進むことを明かす

 かつてパルマで元日本代表MF中田英寿氏とトリデンテ(3トップ)を組んだ元ルーマニア代表FWアドリアン・ムトゥが、現役引退を表明した。地元ラジオ局「ヨーロッパFM」で語ったもの。

「自分にとっての現役時代は終わった。今日から6歳から8歳の子どもに教える指導者教習に通うことにする」

 かつて爆発的な突破力を誇ったムトゥ氏はこう語った。37歳のアタッカーは2000年に加入したベローナで活躍し、2002-03シーズンにチェザーレ・プランデッリ氏の率いるパルマに加入した。元ブラジル代表FWアドリアーノ、中田氏とともに「トリデンテ(3トップ)」と呼ばれる強烈な攻撃ユニットを結成。18得点と大爆発し、翌2003年夏にチェルシーに電撃移籍した。だが04年に、ドーピング検査でコカインの陽性反応を示してイングランドサッカー協会から出場停止処分を言い渡されるなど、問題児としてもサッカー界を騒がせた。

 今季は母国のトゥルグ・ムレシュでプレーしていたが、今季限りでの現役引退を表明した。中田氏は06年ドイツW杯後に現役を引退し、「皇帝」の異名を取ったアドリアーノも現在所属チームはなく、故郷リオデジャネイロの貧民街で生活していると、先日スペインメディアで報じられていた。

 かつて「世界最強リーグ」と呼ばれたセリエAを席巻したパルマの“黄金3トップ”が、現役のピッチを去ることになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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