ブライトンMFトロサールの「態度は好ましくない」 監督主張に代理人“不当な扱い”と反論
ゼルビ監督がベルギー代表MFをチーム練習から追放、去就問題が過熱
イングランド1部ブライトンのベルギー代表MFレアンドロ・トロサールがロベルト・デ・ゼルビ監督によってチームの練習から外されたことを受けて代理人が監督を痛烈に非難。トロサールの去就問題が過熱し始めている。英地元メディア「Sussex Live」が報じた。
今季のプレミアリーグで7得点を決めているトロサール。昨年10月の第9節リバプール戦(3-3)ではハットトリックを決めるなど決定力に磨きがかかり、注目を浴びる存在に。ベルギー代表として昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)にも出場した。
しかし、W杯終了後からブライトンでは出番が減少傾向に。1月3日の第19節エバートン戦(4-1)はベンチ入りするも出番なし。同7日のFAのカップ3回戦ミドルスブラ戦(5-1)ではメンバーからも外れた。
現地時間14日に行われる、プレミアリーグ第20節リバプール戦の前日記者会見でデ・ゼルビ監督は、この試合でもトロサールを起用しないと明言している。その背景について指揮官はこう語っている。
「レアンドロは明日(リバプール戦)の選手リストに入っていない。彼は私の意見をよく理解している。ミドルスブラ戦前の練習で彼は自分がプレーしないとわかると、何も言わずにセッションを終えてしまったんだ。月曜日には彼と話し、あのような態度や振る舞いは好ましくないと説明した。ブライトンでプレーしたいのなら懸命に働き、走り、正しい行動をしなければならない。我々はバルセロナやレアル・マドリードのようなビッグチームではない。我々はブライトンだ」
しかし、こうしたデ・ゼルビ監督の主張に対し、トロサールの代理人であるジョジー・コムヘアー氏はベルギーメディア「sporza」で反論。トロサールはデ・ゼルビ監督から不当な扱いを受けており、監督は選手たちと直接コミュニケーションを取っていないと批判した。また、トロサールが練習を途中で切り上げたのも、ふくらはぎの負傷によるものでメディカルスタッフと相談したうえでのことだったという。
そしてコムヘアー氏は「監督は移籍することが最も合理的な解決方法であると何度も述べている」とデ・ゼルビ監督がトロサールの移籍を容認するような発言も行っているとしたうえで「この移籍期間にブライトンも協力的な態度を示すことが重要だ。それが双方の利益になる」とトロサールの“解放”を求めた。
トロサールの契約は今季限りだが、クラブは1年契約延長のオプションも有している。チェルシーやトッテナム、ニューカッスルなどからの興味が伝えられている28歳は今冬にブライトンを去ることになってしまうのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)