試合勘欠如の欧州組にスタメン奪取を厳命も“優遇策”は継続 ハリル監督「彼らに代わる選手はいない」

オーストラリア戦後に指揮官が選手に要求 「クラブで先発を取ってくれ」

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は、11日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第4節の敵地オーストラリア戦に1-1ドロー後、所属クラブで出番を失っている欧州組の“優遇策”を再び明言。ACミランFW本田圭佑らベンチ要員だらけとなった欧州組に、クラブでのスタメン奪取を指令したことを明らかにした。

 試合後の記者会見でハリルホジッチ監督に対して、敵地オーストラリアメディアから耳の痛い質問が突き刺さった。

「本田にシャープさが見られない。どれくらい点を取っていないのか? 彼の状態は?」

 試合前日会見に続く敵国メディアからの挑発的な質問に、ハリル監督は応じた。

「我々のチームにとって本田はものすごく重要な選手です。より多くの点を取り、より多くのパスを出している選手です。今日はみんなが驚くサプライズを起こしたが、これはうまくいきかけた。ただ、知らなければいけないのは、イタリアでプレー機会が少ないこと。パフォーマンスは楽観的ではない」

 本田を擁護しながらも、ミランで苦境に陥っている現状を説いた。名門の10番は今季就任したヴィンチェンツォ・モンテッラ監督に評価されず、リーグ開幕から全7試合に先発落ち。途中出場はわずか2試合で、ここまでの出場時間はわずか19分間。昨季途中にイタリアメディアから命名された「パンキナーロ(イタリア語でベンチ要員)」という有難くない異名通りの、苦しい日々を過ごしている。

 

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