清武と入れ替わり二番手降格の香川 「もうちょっと自由に」の“トップ下論”でライバル心剥き出し

「自分は動きながら攻撃」と持ち味を再認識

 このポジションの重要性を強調しているのはハリルホジッチ監督だけではない。近い距離でプレーすることの多いFW岡崎慎司(レスター・シティ)は「キヨだったり、真司だったり、トップ下に入る選手がのびのびやれている時が、このチームはうまくいくと思うんですよね」と語る。歴代の代表チームを見ても、そこには中田英寿氏やMF中村俊輔(横浜FM)など歴代のプレーメーカーが担ってきた重要なポジションだけに、現在「10番」を背負う香川もそう簡単にその座を明け渡すわけにはいかないという思いが強いはずだ。

 香川は「自分はやはり動きながら、攻撃をしていく人間だと思っているので、そのイメージを持って、意識を持って試合に臨みたい」と、清武とは違った持ち味を見せたいと意気込んでいる。

 「そう甘く勝てる相手じゃない」とオーストラリア戦の難しさを認識したうえで、「この試合を心から楽しむっていう表現は使いづらいところではあるんですけど、本当にポジティブにみんなが思い切ってチャレンジできたら、いいサッカーできると信じています」と、前向きな姿勢を貫いていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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