現地取材で韓国記者が衝撃…実感したピッチ外での“日韓の差” サポーターの称賛行為でも脚光【W杯反響シーン】
練習場取材で明らかになった違いや、日本サポーターの“ゴミ拾い”に注目
2022年のサッカー界も、数々の出来事が起こった。森保一監督率いる日本代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)でドイツ代表とスペイン代表を破り、ベスト16の成績を残している。この躍進には同じアジア枠でW杯に挑戦した韓国から、ゲーム内容以外の観点でもさまざまな評価が与えられた。
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日本はまず初戦、ドイツ相手に先制されながらも後半途中から出場したMF堂安律、FW浅野拓磨が連続ゴールを叩き込んで逆転勝利。格上と見られていたW杯優勝経験国のドイツを相手に立派な戦いを繰り広げた。
試合はもちろんのこと、その後の日本ファンのマナーも複数国のメディアが称えている。なかでも韓国誌「フォーフォートゥー」は「試合後、競技場を訪れた日本のファンはマナーにも勝利した。日本人ファンはスタンドのゴミを片付けた」と取り上げて注目。この行為はその後の試合でも見られ、日本サポーターの行動が世界中で賛辞を浴びている。
またグループリーグを突破し決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表に敗退した後、W杯を取材した韓国人記者が別の角度から“日韓の差”を指摘。韓国紙「京仁日報」のキム・ヒョンウク記者は同メディアのオピニオン記事内で以下のように語った。
「カタール・ドーハのアルサッド・スポーツクラブの練習場に用意された日本代表チームの練習場で、ひと際目を引くものがあった。練習スケジュールが書かれたボードに、13人の選手の写真と名前がびっしりと書き込まれていたのだ」
今大会の練習場において、日本代表には「ミックスゾーン」が設置されたのに対し、韓国代表にはそれがなかったと伝えたキム・ヒョンウク記者。同国の場合、大韓サッカー協会が記者会見を行う選手を2人指定し、その選手だけがインタビューを受けるシステムだったようだ。
日本との練習取材の違いに衝撃を受けたキム・ヒョンウク記者は、「日本代表と比べると、韓国はいろいろな選手の声を聞く機会が少ない」と指摘し、「例えば、練習公開日にグループリーグで活躍した選手にインタビューしたいと仮定すると、韓国のシステムでは不可能だった」と例を挙げつつ現状のメディア対応体制への不満を漏らしている。
「練習場での取材は、日本が韓国を圧倒していた。次のW杯では、韓国の練習場取材状況を改善してほしい。記者を楽にさせるためではなく、W杯に出場する選手の気持ちを国民に伝えるためである」
そう訴えかけたキム・ヒョンウク記者の言葉は、韓国国内にどう響いたのだろうか。