勝利の歓喜以上に反響? 世界を驚かせた日本代表のマナー…現地も感謝「温かい気持ちになる」【W杯反響シーン】

W杯では日本代表選手や日本人サポーターのマナーが話題に【写真:ロイター】
W杯では日本代表選手や日本人サポーターのマナーが話題に【写真:ロイター】

勝利に加えロッカールームや滞在ホテルに残した“鶴の折り紙”が話題に

 2022年のサッカー界も、数々の出来事が起こった。森保一監督率いる日本代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦でドイツ代表を2-1で下す番狂わせを起こす。さらに試合後の日本のマナーに、海外も驚きを隠せなかった。

 前半に先制された日本は、後半3バックへの変更と選手の入れ替えによって2点を奪い、強豪相手に逆転勝利を飾る。この結果にファン、サポーターも熱狂。その後ベスト16まで勝ち進んでいく足掛かりになっている。

 さらに世界では、歓喜の試合後に代表チームが見せた行為が反響を呼んだ。会場となったカリファ国際スタジアムを後にした日本。使った後の綺麗に整理整頓されたロッカールームに国際サッカー連盟(FIFA)公式SNSも注目し「サムライブルー(日本代表)はロッカールームをこのような状態であとにした。ピカピカだ。ドーモアリガトウ」と感謝を述べた。

 また、写真内に収められていた折り紙へファンから問いが寄せられ、FIFA公式も「これも残されていたよ」と反応。鶴の折り紙とともに「ありがとう JAPAN」とのメッセージが残された写真も公開し、「なんて人たちだ」「すごすぎる」と話題となった。

 鶴の折り紙は、ほかの場所でも残されていた。日本代表がカタールW杯の拠点としていたホテル「ラディソン・ブル・ホテル・ドーハ」で働くスタッフは、振る舞いが「とても上品だった」と感銘を受けている。

 代表チームに帯同した西芳照シェフが帰国する際、ホテルへの感謝の意を込めた折り鶴がテーブルに並べられた写真を自身のツイッター上で公開。その折り鶴は今もホテルに保管されているとスタッフは明かし「あれを見て、彼らがここにいたことを思い出して温かい気持ちになるけれど、ミッシング・トゥー・マッチ(恋しくてたまらない)よ」と寂しさを吐露した。

「ビックリするくらいフレンドリーだし、僕たちをリスペクトしてくれた。僕個人の感想だけど、日本がベストだよ」と大絶賛だったようだ。

 W杯期間では、代表チームこうした行為や日本人サポーターの“ごみ拾い”などが世界を沸かせ、ほかの出場国にも普及する影響力を見せている。そうした日本の良さが伝わるきっかけとなったのが、初戦ドイツ戦で見せた鶴の折り紙だったのかもしれない。

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