1ゴールの神村学園FW福田師王、超高校級の一撃は“16キロ増量”効果 目指すは「優勝と得点王」

神村学園FW福田師王が山梨学院戦の1発に言及【写真:徳原隆元】
神村学園FW福田師王が山梨学院戦の1発に言及【写真:徳原隆元】

山梨学院戦の3-2勝利に貢献した福田師王「いいターンができて、あとは感覚」

 第101回全国高校サッカー選手権は12月31日に各地で2回戦の試合が行われ、等々力陸上競技場の第1試合では神村学園(鹿児島)が山梨学院(山梨)に3-2の勝利。卒業後にドイツ1部ブンデスリーガのボルシアMGへと入団が内定している神村学園のFW福田師王は1ゴールで勝利に貢献し「優勝と得点王を目指している」と頂点を見据えた。

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 福田は1-1の同点で迎えた前半38分、ハーフウェーライン付近で相手DFを背負ってボールを受けた福田は、そのまま背中で抑え込んで反転してドリブルをスタート。周囲の選手に追い付かれないスピードを見せ、さらには相手GKの位置をよく見て冷静に左足でニアサイドを射抜いた。超高校級の評判そのままの一撃だったが、「いいターンができて、あとは感覚だった。(相手がどちらから来るか)一瞬で分かって、スペースがあったので」と振り返った。

 1年時に54キロだった体重は、筋力トレーニングの成果もあり16キロ増量して70キロに。50メートル走のタイムも7.0秒から6.3秒まで上がったと話す。臀部を中心にトレーニングしてきたという成果がドリブルのスピードにも表れたゴールだった。

 この試合で数回のチャンスで決められずに「得点力が武器なのに決められずに悔しい」と話したが、一方で山梨学院の守備陣の動きを見ても明らかに福田への警戒度の高さが見えた。シュートモーションに入れば2人、3人と飛び込んでくる状態で、卒業後のドイツ行きが決まっていることによる前評判の大きさも感じられる。

 福田自身はそうした目で見られることについて「注目されるのはありがたい。結果を出さないと意味はないので、ここでやってやろうという気持ち」と前向きに捉えていると話す。そして「チームを勝たせること。優勝と得点王を目指している」と、今大会について話した。

「若いうちに海外を知りたかった」と話す福田は、2024年パリ五輪やその先の2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)など夢も広がる。「毎試合、結果を残して早く呼ばれたい。日本を勝たせる選手になりたい」というストライカーが、どのような置き土産をしていくかも注目される。

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