「自分たちの問題は自分たちで解決する」 履正社が試合を優位に進める「自律したサッカー」の秘訣

平野監督は選手たちが「自分で考えてやっていた」と評価

 そして、そうした選手たちの自律的な戦いについて、履正社を率いる平野直樹監督は「相手の嫌がることは何なのか、子供たちが自分でやっていた」と目を細めていた。

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 というのも、優勝候補にも名前を連ねる履正社は、対応される側のチームになるからだ。だから、平野監督は「ちょっとアレンジしたり、自分たちで、彼らが自分たちでちょっとポジションチェンジ、左右をポジションチェンジしたりっていう風なこと」をやっているのだという。

 もちろん、それらの対応策については事前に「こんな方法もあるよっていう話はした」と平野監督。ただし、最終的にそれを実施したのは選手たちで「子供たちがそれは自分で考えてやっていたと思います」と平野監督は説明している。

 ベンチからの指示を待たず、選手たちでの解決を目指す履正社がまずは1回戦を突破している。

(江藤高志 / Takashi Eto)



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江藤高志

えとう・たかし/大分県出身。サッカーライター特異地の中津市に生まれ育つ。1999年のコパ・アメリカ、パラグアイ大会観戦を機にサッカーライターに転身。当時、大分トリニータを率いていた石崎信弘氏の新天地である川崎フロンターレの取材を2001年のシーズン途中から開始した。その後、04年にJ’s GOALの川崎担当記者に就任。15年からはフロンターレ専門Webマガジンの『川崎フットボールアディクト』を開設し、編集長として運営を続けている。

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