「間違った判断」 クリスタル・パレスDF、“肘打ち判定”で2枚目イエロー…元監督&選手が疑問「ダメージを与えようとは微塵も…」
前半にDFミッチェルが一発退場、数的不利のなかさらに退場者
現地時間12月26日、プレミアリーグ第17節クリスタル・パレス対フラムの一戦が行われ、フラムが3-0で勝利を収めた。この試合ではクリスタル・パレスDFタイリック・ミッチェルが一発退場、DFジェームズ・トムキンスが2枚目のイエローカードで退場となっている。この2つの判定について英メディアも考察を展開した。
前半20分に相手選手の服を掴んで止めたトムキンスは、早い段階で1枚目のイエローカードをもらう。同31分の失点で1点ビハインドとなったクリスタル・パレスは、その3分後にさらに不利な状況に陥る。前半34分、ルーズボールにチャレンジしたミッチェルが、足裏で相手の足を踏みつけてしまいレッドカードで退場処分に。残り前半10分弱と、後半45分を10人で戦うことになってしまう。
後半に入り、体勢を立て直し反撃に出たいクリスタル・パレスだったが、同12分に再び退場者が出る。クリスタル・パレス陣地でGKへ流れたボールを追いかけたフラムFWアレクサンダル・ミトロヴィッチと、トムキンスが接触。ミトロヴィッチは顔を抑えて倒れ込み、レフェリーはトムキンスに2枚目イエローカードを提示し、レッドカードでピッチを去ることになった。
英メディア「フットボール・ロンドン」では、クリスタル・パレスとフラムの両クラブでの監督経験のあるロイ・ホジソン氏と、フラムOBスティーブ・シドウェル氏のコメントを紹介。ミッチェルの一発退場へは、ホジソン氏が「ミッチェルを擁護したいがそれは無理だ」と評すると、シドウェル氏も「レッドカードだと思う」と意見が一致している。
また、トムキンスの2枚目のシーンについて記事では「トムキンスが腕を上げたと判断され、その場で止められた」と状況を説明。そのうえで「トムキンスを退場させた判断は厳しすぎるものだったと考えている」と2人の意見をまとめている。
ホジソン氏は「あれは間違った判断だった」ときっぱり言い放ち、「彼があそこで特別なダメージを与えようと腕を上げたとは微塵も思っていない。あれは非常に厳しい判定だったと思う」と持論を語った。シドウェル氏も「実際に彼が腕や肘でブロックしようとしているようには見えない」と見解を示し、「厳しく判定されたと思う」と同調している。
結果的にトムキンスの退場が響き、クリスタル・パレスはさらに2失点を喫し0-3で敗戦した。試合を大きく変える判定だっただけに、現地でも懐疑的な意見が生まれているようだ。