日本サッカー史に残るW杯予選「劇的ゴール8選」 アジア勢との戦いで生まれた奇跡の瞬間とは

勝負強さを見せた侍ストライカー

 アディショナルタイムが4分台に突入したなかで再びショートコーナーを選択した日本は、清武と長谷部のパス交換から清武が右足でクロスを入れる。そして、そこに飛び込んだのはDF吉田麻也だった。

 鮮やかにヘディングで合わせたシュートはゴールに突き刺さる。吉田を中心に歓喜の輪が広がり、ザック監督は吠えた。このゴールで、日本はブラジル大会へ向けて劇的なスタートを切った。

 さらに、ザックジャパンは劇的ゴールでブラジル行きの切符を決定的なものにした。12年11月14日に迎えた敵地オマーン戦は、清武のゴールで先制したものの同点ゴールを許し、1-1のまま試合終了間際を迎えていた。

 その後半45分に勝負強さを見せたのが、“侍ストライカー”岡崎慎司だった。左サイドでDF酒井高徳が縦に突破するとクロスを供給。ニアサイドで遠藤がコースを変えた後ろに走り込んだのが岡崎だった。

 体ごと飛び込んで押し込み、劇的な決勝点を決めた。直前に同点の場面でMF細貝萌を投入し、遠藤のポジションを1列上げていたザック監督の采配が光った一戦でもあった。

 

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