本田にとって追い風、それとも… 再建図るミランが“最高責任者”としてマルディーニ氏を招聘か

25年間にわたってミラン一筋も、ガリアーニCEOとの関係悪化でクラブと距離を置く

 中国企業に株式99パーセント以上を売却することで合意しているACミランが、遂にレジェンドとの関係修復へ本格的に乗り出した模様だ。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」は、チームのバンディエラ(旗頭)として長年ミランをけん引した元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏を「バイエルンで言うルンメニゲのような存在」としてチームに呼び戻す意向を報じている。

 マルディーニ氏は1985年1月20日のウディネーゼ戦で16歳の若さにしてデビューすると、以降は2009年まで25年間にわたってミラン一筋のキャリアを築いた。その間、二度に渡るミランの黄金期を支えてUEFAチャンピオンズリーグやリーグ優勝を幾度となく経験し、イタリア代表としても126試合に出場。背番号「3」は、息子であるクリスティアン・マルディーニが引き継がない限りにおいて永久欠番ともされている。

 しかし、マルディーニ氏は引退後にクラブの強化責任者であるアドリアーノ・ガリアーニCEOとの関係が悪化。ミランから距離を置く状況となり、逆にガリアーニ氏の方針にメディアを通じて強い批判をするなど、犬猿の仲となっていた。

 そうしたなかで、ミランの株式売却によって風向きが変わりつつある。中国企業への売却手続きが正式に完了した時点で、ガリアーニ氏がクラブを離れることが決定的になった状況を受け、クラブ幹部に就任したマルコ・ファッソーネ氏はマルディーニ氏を呼び戻すプランを固めたという。同紙は「バイエルンで言うルンメニゲのような存在に」と報じている。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング