ハリルJ全27選手の「今季稼働率ランキング」 衝撃の“10%未満”で試合勘が心配な海外組は…

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代表主力組の低調ぶりが目を引く

 コンスタントに出場している国内組とは異なり、試合勘の欠如やコンディション面が不安視される海外組に目を移すと、フル稼働しているのはハンブルガーの酒井高徳のみ。ハンブルガーで主力として不動の地位を築き、ここまで全試合に出場している。今夏、ハノーファーからマルセイユに移籍した酒井宏樹も新天地で奮闘しており、全試合でスタメン出場を飾るなどアピールに成功している。

 ダブル酒井に続くのが、W杯最終予選第2節の敵地タイ戦(2-0)で先制ゴールを叩き込み、存在感を高めている原口元気だ。ヘルタ・ベルリンでも主力として起用され、9試合中8試合に出場して2アシストと上々の結果を残す。日本代表キャプテンの長谷部誠は、フランクフルトで定位置を確保しているとは言い難いが、それでも7試合中4試合で先発を飾るなど準レギュラークラスの位置づけだ。

 シーズン開幕後にアーセナルからシュツットガルトに加入した浅野琢磨を除けば、稼働率50%以上をキープするのは、ダブル酒井、原口、長谷部のみで、いわば彼らが今季の“BIG4“と言える。

 日本代表で不動の主力である吉田麻也(サウサンプトン)や岡崎慎司(レスター)は稼働率40%とポジション争いで後れを取っているが、代表主力組の中ではまだ奮闘が光るほうだ。セビージャに移籍した清武弘嗣、ドルトムントの香川真司、インテルの長友佑都は、強力なライバルの存在や怪我の影響もあり、時にはベンチ外にまで追いやられた。とはいえ、ある程度のプレー時間は確保している。

 深刻なのはワースト3だ。ACミランの本田圭佑は7試合中2試合に出場したものの、全試合でベンチスタートと、まさにベンチ要員と化している。プレー時間もわずか19分で稼働率はわずか3%。日本代表の大黒柱としては寂しい数字だ。

 今夏、満を持して二度目の欧州挑戦を決断した宇佐美貴史(アウクスブルク)だったが、7試合中4試合でベンチ外となり、プレー時間8分で稼働率は1%。その扱いはほぼ“戦力外”に近い。また、今夏メスに加入した川島永嗣は全試合でベンチ外となり、クラブが発表していたとおり第3GKの立場。今回招集された日本代表の中でただ一人、稼働率0%という惨憺たる状況だ。

 

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