「ピッチの上で自分たちの価値を証明すべき」 停滞感漂うハリルジャパンに主将の長谷部が喝

崖っぷちのイラク戦へ主将は闘争心を煽る

 チーム内競争に巻き込まれ、その中でも劣勢にある現状を心配する向きも多い中、長谷部は該当する選手たちを慮りつつ、闘争心に火をつけようと意識しているのかもしれない。

「もちろん試合に出ていることに越したことはないと思いますけど、あまりこういう時は多くを語らず、ピッチの上で自分たちの価値を証明しなきゃいけないと思います。監督からは信頼されて選んでもらっていますし、それに応えるというのは選ばれた選手の使命だと思う。みんなで結果を出したい」

 長谷部自身は現地時間1日のフライブルク戦で3試合ぶりに先発復帰し、試合終了の瞬間まで戦った。今季リーグ戦6試合中4試合でフル出場を果たしており、試合勘の部分では心配なさそうだ。「答えはシンプルに、ピッチの上にあると思います」と語った男の働きかけは、クラブで苦しんでいる中心メンバーの心に火をつけるか――。不動の主将が、大事な10月連戦のキーマンとなりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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