ミラン買収で中国企業にスキャンダル疑惑! 米メディアは“偽造の銀行書類提示”と報道

ミランの親会社のフィニンベスト社は先方の私文書偽造疑惑を否定せず…

 ACミランの買収交渉で合意に達した中国企業グループが、交渉過程において買収資金の水増し目的で偽造の銀行書類をミラン側に提示していたスキャンダルが浮上した。米経済専門メディア「ブルームバーグ」電子版が報じている。

 ミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長が身売りを決めた中国企業の異常行動が発覚した。クラブ親会社フィニンベスト社と7億4000万ユーロ(約862億円)での買収で合意に至ったが、中国企業はミラン側に資本力を過大申告するために蘇寧銀行の書類を偽造し、ミラン側に提出していたという。このグループはミラン買収段階では買収資金を保有していなかった疑いも浮上している。

 ミランの親会社のフィニンベスト社は「交渉中に受理した特定の書類の存在を認めないし、コメントもさし控える」と声明を出し、先方の私文書偽造疑惑を否定しなかった。

 身売り交渉は今年末に完了が見込まれている。中国人企業グループはすでに前金として1億ユーロ(112億円)を振り込んでいるともレポートされているが、チャイナ・ミラン発足前から怪しい動きが露見してしまった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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