バルサに試練… アトレチコ戦でエースFWメッシが古傷の股関節痛再発で交代後、1−1で追いつかれる二重苦に

メッシ離脱ショックか…痛み分けに終わる

 だが、同10分頃にはメッシの抱えていた爆弾が煙を上げる。アルゼンチン代表の活動中で表面化し、かねてから状態を懸念されていた右足付け根を抑えて痛みを訴える。数分後にはピッチに座り込んでしまい、同13分にはMFアルダ・トゥランとの交代を余儀なくされた。

 シメオネ監督はメッシ交代と同じタイミングでMFコレア、FWフェルナンド・トーレスを同時投入すると、その直後の同16分に流れが変わる。素早いリスタートからDFジェラール・ピケの股を抜けるとコレアのもとへ。対応に当たったDFマスチェラーノがスリップしたことでコレアはフリーとなり、ゴール左隅へとシュートを決めて、アトレチコが1-1の同点に追いついた。

 エースの離脱と同点弾というダブルショックがのしかかったバルサは、同29分にゴール正面約21メートルの位置でFWルイス・スアレスが倒され直接FKのチャンスを得る。このチャンスにネイマールがキッカーを務めたが、シュートは壁に当たり阻まれた。同37分には右サイドで得たFKでネイマールのクロスをピケがヘッドで合わせたがゴールわずか右に逸れた。

  アトレチコも同43分にセットプレーからDFゴディンがヘディングシュートを放ち、バルサGKテア=シュテーゲンが何とかセービングするなど抜け目なく勝ち点3を狙った。しかし両チームともに決定打を放てずドローでタイムアップの笛を聞いた。この試合の前に行われた首位のレアル・マドリードが引き分けたが、両チームともに勝ち点差をつめることはできず。そして、追いつかれたバルサはスーパーエースの古傷再発という二重苦に見舞われることになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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