名古屋、敗戦で残留に暗雲 “闘莉王効果”は続かず…G大阪に敗れて忍び寄る降格の足音

  1. 残留争いは甲府、新潟、名古屋の三つ巴の様相

 

 J1セカンドステージが佳境を迎えるなか、残留争いは熾烈を極めている。10日の同11節を終えて残り6試合という状況のなか、湘南ベルマーレが年間順位17位(勝ち点19)、アビスパ福岡が最下位(勝ち点16)に沈み、下位グループの勝ち点差を考えると残留争いは実質的に3チームに絞られた感があった。

 11節を終えて降格圏に沈んでいたのが同16位の名古屋グランパス(勝ち点23)。同15位のヴァンフォーレ甲府(勝ち点27)、同14位のアルビレックス新潟(勝ち点27)と三つ巴の様相を呈していた。そして迎えた同12節、新潟が横浜F・マリノスに1-3で敗れると、甲府もベガルタ仙台と1-1のドロー。新潟は勝ち点27のまま、甲府は勝ち点28に伸ばした。

 最も遅い時間にキックオフした16位の名古屋は、勝てば15位と勝ち点差を縮められる状況でホームのG大阪戦を迎えた。名古屋に電撃復帰した元日本代表DF田中マルクス闘莉王は、前節の新潟戦に続いて2試合連続の先発。長身FWシモビッチも復帰した名古屋は4-3-3を採用した。対するG大阪は長身の長沢駿を最前線に配置する4-2-3-1。名古屋は残留、G大阪はステージ優勝に向けて、是が非でも勝利を手にしたい一戦が始まった。

 試合が動いたのは前半27分。相手のクロスを闘莉王が一度クリアし、そのこぼれ球を拾った闘莉王が左SBの安田理大にパス。しかし、安田のトラップミスからボールを奪われると、オ・ジェソクに中央へグラウンダー

 

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