温泉や旅館が大好き Jリーグ10年目の韓国人DFファン・ソッコ、日本の“おもてなし精神”に感銘「尊重し合う文化がある」

恩返しのためにも「1年でも長くキャリアを続けて、チームに貢献すること」

 33歳となった今でも、「サッカーが好きなので、毎日クラブハウスに行くのが楽しいです」と少年のような笑顔を覗かせるファン・ソッコ。「1年でも長くキャリアを続けたい」と今後のビジョンを口にする。

「自分1人の力では、10年も続けることはできなかったと思います。サポートしてくださったみなさんのおかげです。頑丈に産んでくれた両親、いつも隣で支えてくれる妻と子供たちには特に感謝しています。自分が現役を1年でも長く続けることが、応援してくださっている方たちへの恩返しだと思っています。今、サガン鳥栖で充実した日々を過ごせています。これまで多くの指導者の方たちから学びましたが、川井(健太)監督からはまた違う刺激と学びがあります。毎日頭を使いながら、川井監督から要求されていることを意識することで、できることが増えていく実感があります。まだまだ選手として、人として成長できるよう日々の積み重ねを大切にして、成長曲線を止めないようにしたいです」

 ファン・ソッコは日本の地で、選手として、人間として、どこまでも自分を高め続ける。

[プロフィール]
ファン・ソッコ/1989年6月27日生まれ、韓国出身。広島―鹿島―天津泰達(中国)―清水―鳥栖。J1通算220試合9得点。韓国代表通算4試合0得点。バネ、スピード、フィジカルを兼ね備え、1対1の強さに定評がある“闘魂”センターバック。広島時代にJ1優勝2回、鹿島時代にもJ1、ルヴァンカップ(当時ナビスコカップ)、天皇杯をそれぞれ1回ずつ制するなど、タイトル経験も豊富だ。2012年にロンドン五輪、14年にブラジル・ワールドカップと国際大会も経験。来日10年目、母国・韓国と同じく日本を愛する。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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