南葛SC所属の今野泰幸が選ぶ「キャプテン翼」の好きなキャラクターTOP3 “特別枠”で推す真似した選手は?
【インタビュー】小学校時代の恩師の教えとキャプテン翼のサッカーへの姿勢がリンク
J1リーグ通算443試合、日本代表通算93試合、ワールドカップ(W杯)出場2回と百戦錬磨のボランチであるMF今野泰幸は今年、関東サッカーリーグ1部を戦う南葛SCでプレーした。「子供の頃から大好きだった『キャプテン翼』のチームでプレーできるなんて夢のよう」と言うほど、“キャプテン翼ファン”の今野に好きなキャラクタートップ3を訊いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小田智史)
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7歳でサッカーを始めた今野は、上野山FC、山田中、東北高と、2001年にプロ入りするまで地元・宮城県で過ごした。「キャプテン翼」を見て、小学校時代の恩師の教えが本当の意味で理解できたという。
「小学校の時の監督が、『私生活がしっかりしていかないとサッカーはうまくいかないぞ』という方でチームメイトや物、礼儀を大切にしていました。『キャプテン翼』を見て、間違いじゃないというか、(主人公の大空)翼くんもやっているし、こういうことかと(笑)。『キャプテン翼』がきっかけでサッカーを始めた人も多いはず。テクニックとか華やかな必殺技はもちろん、最後まで諦めない姿勢、どういう気持ちでサッカーをやっているのか、深い部分まで描かれているので、すごく面白かったです」
今年、「キャプテン翼」に出てくるチーム名と同じ「南葛SC」の一員となった今野に、作品内の好きなキャラクタートップ3を訊いた。
■石崎了(DF)
「石崎くんは顔面ブロックに象徴されるように、『自分を犠牲にしてでもチームのために頑張る』という姿勢は僕の精神でもあります。チームを思う熱い気持ちが好きでした」
■大空翼(MF)
「言わずと知れた作品の主人公で、ドライブシュートやオーバーヘッドといったプレー面の魅力だけではなく、翼くんのサッカーポリシーはすごく勉強になりました。翼くんはチームワークを大切にして、仲間のことを絶対に悪く言わないし、全員で立ち向かっていくんだという姿勢を前面に出す。僕自身、サッカーはやはり1人ではできなくて、みんなが手を取り合って戦うチームが強いと思っています。最後まで諦めない気持ちも翼くんから学びました」
■日向小次郎(FW)
「日向くんは一緒のチームにいたら怖さはあるけど、頼りになる。家庭が裕福ではなくて、家族のためにという思いにすごく感動しました。新聞配達をしたり、家族を思いながら、サッカーで一流選手になって、大事な人たちを幸せにする姿が大好きです」
■立花政夫&立花和夫(FW)
「個人的な特別ランクインというか(笑)、立花兄弟のゴールポストを上手く使うプレーは衝撃的でした。友達となんとか支え合いながらポストを使って、真似をしましたね。危なくて仕方なかったです(笑)」
[プロフィール]
今野泰幸(こんの・やすゆき)/1983年1月25日生まれ、宮城県出身。東北高―札幌―FC東京―ガンバ大阪―磐田―南葛SC。J1通算443試合46得点、J2通算120試合7得点、日本代表通算93試合4得点。クレバーなポジション取り、鋭く仕留めるボール奪取、的確な展開など、攻守万能なボランチ兼センターバック。ワールドカップには計2回(2010年、14年)出場し、今年から関東サッカーリーグ1部を戦う南葛SCへ移籍。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)