J1福岡×名古屋の“GK&DF激突シーン”、プレー続行ジャッジへ結論 JFA審判委「原則的に安全を考え停止」

福岡×名古屋でのゴールシーンを検証(写真はイメージです)【写真:高橋 学】
福岡×名古屋でのゴールシーンを検証(写真はイメージです)【写真:高橋 学】

福岡の味方2人が激突も、名古屋側の決定機シーンでプレー続行のジャッジに

 日本サッカー協会(JFA)は10月7日にオンラインでレフェリーブリーフィングを開催し、扇谷健司審判委員長と東城穣Jリーグ審判デベロプメントシニアマネジャーがJ1第31節までの主な事象について説明した。そのなかで、9月3日に行われたJ1第28節のアビスパ福岡と名古屋グランパスでは、「選手の安全」という観点でプレーを止めるべき事象があったとされた。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 このゲームでは試合開始直後に名古屋が自陣からロングフィードを蹴り込むと、飛び出してきた福岡のGK永石拓海とヘディングしようとしたDF宮大樹が激突。2選手が倒れている中でプレーが続き、こぼれ球を拾った名古屋がゴールまでつなげた。

 このシーンについて東城シニアマネジャーは、「原則としてプレーを停止して競技者の安全を確保する」状況だったと話した。そして、ボールがそのままゴール方向に転がっているのではなく、攻撃する名古屋から見て左サイド方向に転がっていったことから「止めるとしたら、左サイドにボールが流れていくところ。直接ゴール方向に飛んでいないので、選手がボールを持ちなおすところ」だと見解を話した。

 そのうえで東城シニアマネジャーは「名古屋からは納得できない部分もあるだろうし、得点機会なので止めるのは難しいと理解できる。一般論としての時間帯や得点差、チームそれぞれが置かれている状況もあり、総合的に考えても難しいが、原則的には安全を考えてプレーを停止しようということ」と話し、「競技規則には『安全・安心、快適』という言葉が入ってくる。審判には『フェアで安全な』という言葉、『安全確保は最も重要』という言葉もある」と、大前提にあるものを話した。

 名古屋の立場からは福岡の選手同士が激突しているプレーだけに、そこでレフェリーの笛によってチャンスが消滅するという事態になることから「試合を停止するのか簡単ではない事象」と東城シニアマネジャーも話しているが、選手の安全という観点からプレーを止めるべき事象だったとして現役の審判員とも情報を共有していると話した。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング