「理解を超越した悲劇」 死者170人超のインドネシアリーグ大暴動、母国大統領は安全性の見直し徹底を命令

インドネシアで起きた暴動は死者170人超えに(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
インドネシアで起きた暴動は死者170人超えに(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

FIFAのインファンティーノ会長は「サッカー界はショックを受けている」と声明

 インドネシア1部リーグの試合後、サポーターと警察による衝突で多数の死者を出した大暴動への衝撃が広がっている。子供も犠牲になった居たたまれない惨事を受け、国際サッカー連盟(FIFA)やインドネシア大統領も声明や動きを見せている。

 前代未聞の光景は現地時間10月1日、アレマ対ペルセバヤ・スラバヤの試合後に発生した。3-2でアウェーのペルセバヤ・スラバヤが勝利すると、この結果に激怒したホームサポーターがピッチへ乱入。サッカースタジアムでの催涙ガス使用はFIFAによって禁止されているが、鎮圧しようとした警察が催涙ガスを使用して対応したため、大暴動に発展した。

 医療施設は多くの負傷者へ対応しきれず、死者数は増加の一途を辿り、子供も犠牲になった。インドネシアではこれまでにも試合会場でのトラブルが発生。クラブ間の強いライバル意識がサポーターの暴力行為につながることもあったとされるが、ニュース専門放送局「ユーロニュース」によれば、すでに死者の数は174人以上に上るという。

 この一報は瞬く間に全世界に広がり、各国メディアが続々と報道。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、「サッカーに関わるすべての人間にとって暗い日であり、理解を超越した悲劇。インドネシアで起きた悲劇的な事件に、サッカー界はショックを受けている」と声明を出した。

「ユーロ・スポーツ」によれば、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領もサッカーの試合における安全性の確保見直しを命じたという。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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