横浜FM×福岡の足裏タックル、「レッドカードに該当する」と指摘 元審判・家本政明氏が見解「VARを出して良かった」

【写真:Getty Images】
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横浜FMのFW西村拓真へ福岡DF奈良竜樹が足裏タックル、ノーファウル判定を検証

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」の最新回が公開され、9月10日に行われたJ1リーグ第29節の横浜F・マリノス対アビスパ福岡(1-0)で議論が起きたジャッジをピックアップ。横浜FMのFW西村拓真に対する福岡DF奈良竜樹のタックルがノーファウルとなった事象に、元プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は「レッドカードに該当するものだと思います」と分析している。

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 問題となったのは、前半6分のシーンだ。西村が相手陣内で攻撃に絡んだ際に奈良がタックル。スパイクの裏で西村の左足を踏みつける形となり、西村の左足首はハードタックルの勢いによって大きく曲がり、そのままピッチに倒れ込んだ。結局、このプレーにカードは提示されずにゲームは進行していた。

 苦痛の表情を浮かべた西村だったが、この時点では続行可能と判断し、そのままプレー。しかし前半21分過ぎに西村がピッチに座り込み、スパイクを脱いで腫れ上がった左足首を露わにすると、試合は一時中断。自ら求める形でMF藤田譲瑠チマと交代し、西村は左足関節外側靱帯損傷で全治4~6週間の怪我を負った。

 このワンシーンを、番組に出演した平畠啓史氏は「危険というか必要ないかなと思ったので、レッドが出てもおかしくないくらいのイエロー」と印象を述べれば、元日本代表MF今野泰幸(南葛SC)も「スローで見ると明らかに足首に行っているし、しかも、奈良選手の全体重が足首に乗っちゃっているので、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)があるんだったらレッドカードが出てもおかしくないんじゃないかなと思いますね」と述べた。

 奈良にはカードが提示されず、VARの介入もなかったことから、さまざまな意見が噴出したなかで、家本氏は「結論は、レッドカードに該当するものだと思います」と指摘。「強いダメージ、安全に配慮していないとか、ボーダーだよねっていうところがあるんですけど、おそらくJリーグの中で、ボーダーとなる事象がどういうものなのか共有し切れていないために、どうしようかなと揺れるところがあるのかなと思っています」と分析した。

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