浦和レッズの「武器が増えてきた」 ロドリゲス監督がリーグ戦へ手応え、チームの成長を実感「完全なチームに向かっている」

浦和のリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】
浦和のリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】

決勝進出のACL激闘後、最初のゲームとなる鹿島戦へ意気込み

 J1浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、9月2日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で決勝進出を果たした後で最初のゲームとなる翌日の鹿島アントラーズ戦からの戦いに「重要なのは大会によって態度を変えるのではなく、これを続けていくこと」と話した。

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 浦和は8月19日のACL決勝トーナメントで7日間で3試合を戦う激闘の日々を送った。最後は全北現代(韓国)とPK戦にまでもつれ込む戦いの末に決勝進出を果たした。指揮官はこの戦いを通して、「コンセプトが深まりポジショナルだけでなくカウンターからも点を取れる。守備もしっかりして、完全なチームに向かっていると思う」という手応えを話した。

「チームはコンセプトを理解し、それをハッキリ表現できているのが成長。誰と誰を組み合わせると良いというのも出てきた。それぞれのコンディションが高まったと同時に、システムを可変しながらも戦えているし、セットプレーでも流れの中からも点が取れている。ショート、ロングカウンターからも得点機を作れている。このチームが持っている武器が増えてきた」

 一方で、そのアジアでの戦いではさすがに心身とも疲労したこともあり8月25日の準決勝翌日から3日間のオフとなった。さらに、今週に入って8月29日からトレーニングを再開したが、試合2日前となる9月1日をオフとした。変則的な調整だが、ロドリゲス監督は狙いをこう語っている。

「3連休は選手たちにも私にも良かった。ここで充電してシーズン最後にしっかり戦いたい。月曜日にスタートして試合までに5日間のトレーニングは、フィジカル的にはコントロールすれば問題ないが、シーズンのこの時期には長く感じてしまいメンタル的に難しくなる。ただし、4連休にするとコンディションが難しくなるので、(試合2日前のオフは)その間を取ったオプションで過去にも使ったことがある。ACLを戦った後のやり方として、今回は特にメンタル的な観点から昨日をオフにして良かったと思う」

 次の対戦相手である鹿島は1993年のJリーグ開幕からのオリジナル10同士であり、過去に多くのタイトルを争った経験があるライバルとも言える。両サポーターの作り上げる試合会場の熱気からも、いくつも名勝負が生まれてきたカードだ。鹿島は岩政大樹監督へとスイッチして日が浅いが、ロドリゲス監督は「中盤がダイヤモンドの4-4-2でハッキリしている。クロスを多用してトップ下が前に行き、FWもチャンスを演出する能力がある」と、そのチームを見ていると話す。

 そのうえで「サポーターにも特別で大事な試合なのでしっかり戦いたい」と鹿島戦について話す指揮官は「重要なのは大会によって態度を変えるのではなく、これを続けていくこと。ACLでは高いモチベーションを見せてくれたが、これからのチャレンジはそれを維持できるか。私が浦和に来てからのベストの時期を伸ばしていきたい」と、ルヴァン杯も勝ち残っているシーズン終盤の戦いを見据えた。

 ACLの激闘を経た浦和がどのような成長をリーグ戦で見せるのか。また、クラブの歴史を知るOBが監督に就任した鹿島は浦和戦で意地を見せるのか。白熱したレベルの高いゲームが期待される。

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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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