W杯優勝候補のスペイン、ストライカー不足が懸念 現地メディアが挙げる“サプライズ候補”の3選手とは?
W杯グループEで日本と対戦のスペイン、9番のキャスティングが課題に
今冬に開催されるカタール・ワールドカップ(W杯)でスペイン代表は、日本、ドイツ、コスタリカと同じグループEに入っている。2010年の南アフリカW杯を制した強豪国は、今大会でも優勝候補の一角に挙げられる。しかし、スペイン紙「マルカ」は、「ルイス・エンリケ監督にとって困難な9番のキャスティング」と、ストライカー不足を指摘している。
リーガ・エスパニョーラを中心に、世界的トップリーグでプレーする選手が集まるスペイン代表。しかし、ストライカーについては、絶対的な中心選手がいない状況だ。
2022-23シーズンで好スタートを切ったベティスのFWボルハ・イグレシアスとFWフアンミ、セルタのFWイアゴ・アスパス、イングランド1部リーズ・ユナイテッドのFWロドリゴ・モレノといった選手たちの何人かは、代表に割って入ることを目指している。
スペインは9月の終わりに2試合のUEFAネーションズリーグの試合を控えており、スイス代表とポルトガル代表と対戦する。この2試合が11月23日のコスタリカ戦から始まるカタールW杯前の最後の代表活動になる。
記事では、MFダニ・オルモ(RBライプツィヒ)、FWフェラン・トーレス(FCバルセロナ)、MFパブロ・サラビア(パリ・サンジェルマン)といった選手たちは当確であり、FWアルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)、FWジェラール・モレノ(ビジャレアル)も、「監督からの信頼が厚そうだ」としつつも、「FWにはサプライズ招集の余地がある」と指摘する。
一方で、リーガ・エスパニョーラ第2節のレアル・ソシエダ戦で大活躍を見せたバルセロナのFWアンス・ファティについては「11月には完璧なコンディションで、リストに入る可能性がある」と見解。去就問題に揺れるエスパニョールのFWラウル・デ・トマスや出場機会の少ないレアル・マドリードのFWマルコ・アセンシオについては、アピールの機会が失われていることが指摘された。
そして、リーグ戦3試合で4得点を挙げて現在得点ランクトップのイグレシアス、今季すでに3得点のアスパス、プレミアリーグで4得点を挙げているモレノも、ハイペースで得点を挙げ続ければ、滑り込む可能性があると競争を促している。
W杯の開幕まで3か月を切り、各国の代表選考レースも注目されるなかで、記事では「選考が難しくなればなるほど、エキサイティングになる」と、競争の激化を歓迎。スペインは、日本ともグループステージで対戦するだけに、誰が選ばれることになるかは森保一監督も気になるところだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)