「泣いた」「素晴らしすぎる」 U-20W杯ヤングなでしこへ心温まるエール、ブラジル女子の“日本コール&ハイタッチ”に感動の声

U-20女子ブラジル代表【写真:Getty Images】
U-20女子ブラジル代表【写真:Getty Images】

U-20女子ブラジル代表が決勝へ向かう日本へエール…女子ブラジル代表公式SNSが公開

 ヤングなでしこの愛称で知られるU-20女子日本代表は、現地時間8月28日にコスタリカでのU-20女子ワールドカップ(W杯)決勝のスペイン戦で1-3と敗戦。連覇を狙った大会は準優勝に終わったなか、この決勝戦の直前、準決勝で対戦したU-20女子ブラジル代表が、決勝のピッチに向かうヤングなでしこたちを温かく送り出すシーンがあり、国内外のファンから脚光を浴びている。

 原則的に2年ごとの開催になっている今大会だが、2020年に開催予定だったものが新型コロナウイルスの影響で中止に。予定されていたコスタリカ開催そのままに、4年ぶりの大会となった。

 連覇を狙う日本は、グループステージを3戦全勝で準々決勝に進むと、ペナルティーキック戦の末にフランスを破って、準決勝のブラジル戦へ進んだ。ブラジルとの戦いで日本は2-1と競り勝ち、決勝の舞台へと進んでいる。

 決勝の相手は、18年に日本が優勝した前回大会と同じスペイン。前半早い時間帯で3バックの裏を突かれ、2失点。さらにペナルティーエリア内でDF石川璃音のハンドを取られPKの判定。これをFWサルマ・パラルエロに決められ、前半27分で0-3と厳しい状況に。池田太監督はここで最終ラインを4バックに変更し、反撃に出ようとする。

 すると後半2分、日本はセットプレーを細かくつないでゴール前へ入れると複数人が飛び込んだところで最後は後半から出場のMF天野紗が押し込んでゴール。ここから反撃へと転じたい日本だったが、5バックにして守りを固めたスペイン相手に追加点は奪えず、1-3の敗戦。スペインが大会初優勝を飾り、日本は準優勝で戦いを終えた。

 惜しくも大会連覇を逃したヤングなでしこだが、スペインとの決勝戦前のあるシーンが話題となっている。女子ブラジル代表の公式ツイッターが公開したのは、ピッチへ向かうヤングなでしこたちを、U-20女子ブラジル代表の選手たちが送り出す瞬間だ。「いつもフェアプレー!今こそファイナリストに良いエネルギーを与える時」と記した動画には、笑顔のU-20女子ブラジル代表の選手たちが、ときに“日本コール”を歌いながら、ハイタッチでヤングなでしこを激励する一部始終が収められている。

 この投稿に日本のファンからは「泣いた」「優しいなあ」「素晴らしすぎる」「最高のフェアプレー」「スポーツマンシップの塊だ」「ヤングセレソンのリスペクトに救われる」「ブラジルチーム最高か」「とても素敵!!」と感動の声が相次ぎ、海外ファンからも「アメイジング!」「愛に溢れている」「美しい光景」と賛辞を送っていた。

 ブラジルは3位決定戦でオランダを4-1で下して3位で大会を終えている。日本は惜しくもスペインに敗れてしまったが、彼女たちのエールはきっとヤングなでしこの活力となったはずだ。

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