ヤングなでしこ、U-20女子W杯準優勝「日本らしさを見せられた」 4ゴールのFW浜野まいか、大会MVPを受賞

大会MVPを受賞した浜野まいか【写真:Getty Images】
大会MVPを受賞した浜野まいか【写真:Getty Images】

決勝でスペインに1-3敗戦、池田太監督「最後まで諦めずに戦い抜いてくれた」と評価

 ヤングなでしこの愛称で知られるU-20女子日本代表は、現地時間8月28日にコスタリカ開催のU-20女子ワールドカップ(W杯)決勝に臨み、スペインに1-3で敗れた。個人表彰ではFW浜野まいかがゴールデンボール賞(大会MVP)を受賞した。

 原則的に2年ごとの開催になっている今大会だが、2020年に開催予定だったものが新型コロナウイルスの影響で中止に。予定されてたコスタリカ開催そのままに、4年ぶりの大会となった。

 日本の立ち上がり、スペインの攻撃が前線へシンプルなボールを入れる形でプレスが機能せず押し込まれた。そこで背後へのロングボールから2失点し、さらにハンドのPKで1点も追加されて0-3のハーフタイムになった。

 後半の立ち上がりにMF天野紗がゴール前のこぼれ球を押し込んで反撃ムードとなった日本は、残り時間のほとんどをスペイン陣内で進める展開に持ち込んだものの、最終的に5バックで守備を固めた相手からゴールを奪えず1-3の敗戦となった。

 フル代表の監督も兼任する池田太監督は、新型コロナウイルスの影響もありなかなか対外試合も組めずに挑んだ国際大会について「我々もアグレッシブなサッカーを最後まで諦めずに戦い抜いてくれたと思う。1試合、1試合、選手たちはたくましくなった。ピッチ内外で一体感を持ちながらサッカーに真摯に向き合って成長してくれた。本当にこの結果を受け止めないといけないと思う。ただ、選手たちの歩みはまだ続くと思う」と、若いチームの戦いぶりについて話した。

 後半の1点にもつながったように、日本はセットプレーに多彩さがあり周到な準備を積んだことが感じられた。DF杉澤海星は「前半の入り方で日本らしさを出せずに失点し、苦しい状況になった時に立て直すところで力不足を感じた。ただ後半、自分たちのサッカーができて日本らしさを見せられたのではないかと。個人的には負けた試合でもすごく楽しく、成長しかないと感じられた。この舞台に立てて嬉しかった」と話した。

 チームは準優勝に終わったものの、日本は個人表彰で浜野がゴールデンボールを受賞。ゴールデンシューズ(大会得点王)では6試合8ゴールでスペインのFWインマ・ガバーロが表彰され、4得点の浜野がシルバーシューズ、3得点のFW山本柚月がブロンズシューズの表彰を受けた。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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