天然か人工か…なでしこ2部加盟申請の“芝問題”に賛否 岩渕真奈の“発信”反響「人工芝でもいい」「基準は設けるべき」

アーセナルでプレーするFW岩渕真奈【写真:Getty Images】
アーセナルでプレーするFW岩渕真奈【写真:Getty Images】

「天然芝の確保が困難であることが主な理由」で審査通らず…岩渕がツイート「みんなーどう思う?」

 関東女子サッカーリーグ1部で活動する南葛SC WINGSが8月15日、「2023年度なでしこリーグ2部加盟申請」において、「天然芝の確保が困難であることが主な理由」で入替戦予選大会参加への審査が通らなかったと発表した。イングランドのアーセナル女子に所属するなでしこジャパン(日本女子代表)FW岩渕真奈はSNSでこの件に言及しており、大きな話題を呼んでいる。

 なでしこリーグ2部参加のためには、「2022プレナスなでしこリーグ2部入替戦予選大会」へ出場し、上位3チームに入らなければならない。また、なでしこリーグ参入にはさまざまな条件があるが、その1つにピッチ状況についての項目がある。

 WINGSが「2023年度なでしこリーグ2部加盟申請」において以下審査結果を発表した内容は以下のとおり。

「南葛SC WINGSは『2023年度なでしこリーグ2部加盟申請』をしておりましたが、書類及びヒアリングによる審査の結果、天然芝のグランド確保が困難であることが主な理由で、入替戦予選大会へ進出できませんでしたので、報告いたします。大変残念な結果になってしまいましたが、クラブとして結果を真摯に受け止めつつ、前を向いて日々の活動に尽力してまいります。また、葛飾区の協力を得ながら、天然芝スタジアムの実現にも引き続き取り組んでいきます。引き続きご支援、応援よろしくお願いいたします」

 この発表はツイッターでもアップされ、WINGSのツイートを引用する形で岩渕が反応。「もちろん選手からしたら天然芝がベストだけど、世界のトップリーグでも人工芝でやってる所はあるんです。その国の天候だったりっていう理由はあるにせよ、女子サッカーの普及、発展っていう面から考えると、個人的には人工芝でもいいのかなと思う。女子サッカー選手、みんなーどう思う?」と呼び掛けている。

 この岩渕のコメントが反響を呼び、WINGS在籍のDF人見のどかは「なでしこ参入を目指して今シーズンやってきました。だからこそ環境の問題で挑戦できなくなってしまうことが悔しいです。色々な思いはありますが、こうして同じ女子選手で活躍している選手からの言葉は嬉しいです」と岩渕のツイートへ率直な思いを述べており、元なでしこMF田中明日菜(慶州韓国水力原子力FC)は「人工芝大好き!パスもトラップもしやすいし試合全体のクオリティーが上がると思う!」と人工芝の利点を挙げてコメントしていた。

 また、ファンからは「正直人工芝でもいいと思います」「色んな制約を緩和してサッカー人口増やすことを優先してほしいな」「やはりリスクはあると思います」「何かしらの基準は設けるべき」「何故ダメなのかが理解出来ない」とさまざまな意見が出ている。

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