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「韓国がベスト16に進出する確率は25~30%」 元代表“レジェンド”が見解「グループHで可能性が最も低い」
W杯3大会経験のイ・ヨンピョ氏、母国代表の実力を分析
元韓国代表の“レジェンド”で、PSVアイントホーフェン(オランダ)やトッテナム(イングランド)などで活躍したイ・ヨンピョ氏が、母国代表の実力を分析。カタール・ワールドカップ(W杯)で16強入りする可能性について、「25~30%」だと語っている。
イ・ヨンピョ氏は現役時代、サイドバックやボランチとして活躍し、韓国代表では史上初のベスト4入りを果たした2002年の日韓W杯を皮切りに、06年のドイツW杯、10年南アフリカW杯の3大会を経験。クラブレベルでは、PSV、トッテナム、ドルトムント(ドイツ)といった欧州強豪クラブで高い評価を受けた“レジェンド”としてその名を刻んだ。
2013年の現役引退後、現在はKリーグの江原FCで代表取締役を務めるイ・ヨンピョ氏はこのほど、韓国紙「韓国日報」のインタビューに登場。母国代表がカタールW杯でラウンド16に進出する可能性について問われ、その見解を明かした。
W杯本大会で韓国は、ポルトガル、ガーナ、ウルグアイと同じグループHに組み込まれているなか、イ・ヨンピョ氏は「グループHで韓国がラウンド16に進出する可能性が最も低いということを受け入れなければならない」と指摘し、「ポルトガルはベテラン選手と若手選手のバランスが良く、ウルグアイはハングリー精神を知っているので難敵だ。ガーナについては、個人の能力では韓国代表より優れている」と、冷静な目でライバル国の実力を評している。
欧州、南米、アフリカの各大陸国と戦うグループリーグ突破の可能性について、「韓国がベスト16に進出する確率は25~30%」と、厳しい目で見解を示したイ・ヨンピョ氏。そのなかでグループ突破の可能性をより高める策としてなによりも守備組織を充実させるべきだと、自らの経験を基に進言している。
「(ベスト4へ進出した)2002年W杯と(ベスト16へ進出した)2010年W杯では、韓国代表は他のチームより強くはなかった。特に守備の組織がしっかりしていれば、簡単に負けることはないスポーツなんです。失点の過程では、中盤がきちんとディフェンスとの距離を保っていたか、両ウイングバックの背後のスペースをきちんとカバーしていたか、フォワードが距離を保って有機的に中盤を助けていたかなど、さまざまな要素が絡み合っている。つまり、組織力を鍛えることが重要なのです。これに機動力と精神力が加われば、良い結果が期待できると思います」
韓国の実力は決して高くないとしつつも、イ・ヨンピョ氏は「1勝1分1敗でベスト16に進みたい」とも明言。7月に行われたE-1選手権で、日本相手に0-3と完敗した戦いぶりに非難の声が上がったなか、開幕まで100日を切ったW杯本大会での躍進に期待を寄せていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)