PSGはなぜダビド・ルイスを売却したのか? チェルシー電撃復帰の背景を地元紙記者が解説

印象を悪化させたスアレスとの対決

「すべての人々の脳裏にバルセロナ戦でのスアレスとのマッチアップが刻み込まれている。チャンピオンズリーグの準々決勝で二度も股抜きをされ、ホームで大きな恥をかいた試合だ。彼はずっとああいった点が改善できずにいる。おそらく、チェルシーを去った時よりも今の彼は劣化して戻ることになるだろう」

 PSG移籍1年目の2014-15シーズンのCL準々決勝第1戦で、D・ルイスはバルセロナのFWルイス・スアレスに二度も股抜きをされて2ゴールを献上。1-3敗戦の戦犯となってしまった。ローレンス氏は、こうした重要な局面におけるD・ルイスの軽率な守備が、PSG側に致命的な悪い印象を残してしまったと指摘した。さらに移籍金に関しても、売却を後押しする環境が整っていたという。

「2年間、主力としてプレーしたことを考慮すれば、PSGは価値的にもほとんどの資金を奪還することができたことになる。だが、私は彼が加入してから毎週観戦していたが、彼がそれなりに良かった、あるいはとても良かったのは4試合しか記憶にない。巨額を支払ったチームとしては悲劇的だったろう。だが彼らには他にオプションがなかったため、ここまで留めるしかなかった。払い過ぎた。そう思わざるをえなかったはずだ」

 今夏の移籍市場のデッドラインでCB補強を目指していたチェルシーから3000万ポンド(約41億5000万円)の提示を受け、それを快諾。PSGにとっては現状で最大限のキャッシュバックに成功する、願ってもないオファーだったのかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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