韓国戦で負傷の宮市亮、「心の叫び」に元主審・家本氏が感銘 「胸を打った」「彼の心の痛みとシンクロ」と語る訳

E-1選手権第3戦の韓国戦で宮市が負傷【写真:高橋 学】
E-1選手権第3戦の韓国戦で宮市が負傷【写真:高橋 学】

【専門家の目|家本政明】宮市亮のために…「家族のような一体感や連帯感を感じた」

 J1横浜F・マリノスに所属する日本代表FW宮市亮は、7月27日のE-1選手権第3戦の韓国戦(3-0)で負傷し、右膝前十字靭帯断裂と診断されて近日中の手術が決まった。2021年シーズン限りでサッカー国内トップリーグの担当審判員を勇退した元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は自身のキャリアと重ね合わせ、「彼の心の叫びがすごく伝わってきて胸を打った」「彼の心の痛みとシンクロするものがあった」と、負傷した宮市への思いを語っている。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

 7月のE-1選手権では国内組で日本代表メンバーが構成され、宮市は2012年以来、約10年ぶりのA代表復帰を果たした。期待度の大きさを物語るように、第1戦の香港戦(6-0)、第2戦の中国戦(0-0)と連続起用され、27日の韓国戦でも後半14分から途中出場したなか、同31分にまさかのアクシンデントが宮市を襲う。

 DF小池龍太(横浜FM)のスルーパスを追いかけ、敵陣のペナルティーエリア内まで駆け上がった宮市。ボールはガンバ大阪でプレーするDFクォン・ギョンウォンに先に触られたが、相手が蹴ったボールが宮市に渡って一転してチャンスになった。ゴールライン際で韓国キャプテンのDFキム・ジンスと競り合った際、宮市は右膝をひねる形で転倒。右膝を抱えてしばらく立ち上がれず、しばらくチームスタッフと会話したあと、同33分にMF森島司(サンフレッチェ広島)と無念の途中交代になった。

 試合から3日後の7月30日、横浜FMが宮市の右膝前十字靭帯断裂と近日中の手術を合わせて発表。家本氏は「本当に不慮の事故、思いがけないアクシデント。本人はもちろん、周りも『えっ!』という驚きがあったと思う」と語る一方、元レフェリー目線で「自分がレフェリーを担当している試合で選手が大怪我をしたら、本当に心が痛む。実際、これまで担当した試合で経験したこともある。特に膝周りの接触や負傷は大怪我につながるケースが少なくないので、審判としても、ひやりとすることが多いのは確か」と経験談を明かしている。

 負傷発表と同日、J1リーグ第23節・鹿島アントラーズ戦(日産スタジアム)の試合前に行われた「横浜F・マリノス30周年記念OBマッチ supported by#命つなぐアクション」でスペシャルゲストとして主審を務めた家本氏。当日の鹿島戦を現地観戦したなか、スタジアムの光景が胸に響いたという。

「『宮市亮のために』という思いがすごく伝わるプレーを選手たちがしていたし、ファン・サポーターからも熱いエールが送られていた。その日、現場に来ていた宮市選手へ、温かく、そして熱い声援が送られる様子を現場で体感し、家族のような一体感や連帯感を感じた」

page1 page2

家本政明

いえもと・まさあき/1973年生まれ、広島県出身。同志社大学卒業後の1996年にJリーグの京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)に入社し、運営業務などに携わりつつ、1級審判員を取得。2002年からJ2、04年からJ1で主審を務め、05年から日本サッカー協会のスペシャルレフェリー(現プロフェッショナルレフェリー)となった。J1通算338試合、J2通算176試合、J3通算2試合、リーグカップ通算62試合で主審を担当し、J通算516試合担当は主審として歴代最多。2021年12月4日に行われたJ1第38節の横浜F・マリノス対川崎フロンターレ戦で勇退。今年からJリーグのフットボール本部・フットボール企画戦略部のマネージャーに就任した。レフェリー目線で試合を解説し、質問に対して忖度ゼロ・NGなしで回答するオンライン配信イベント「家本政明ぶっちゃけLABO」も大好評。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング

  1. 迷彩→シンプルに? 日本代表ユニフォーム、カタールW杯着用デザインを海外メディアがリーク「本物ならかなりかっこいい」

  2. 「日本のファン絶賛」 森保ジャパン、カタールW杯仕様「斜めストライプ」デザインの新ユニ流出に韓国反響「かなり気に入っている」

  3. 日本選手が「あわや大怪我」 中国の“ラフプレー”に韓国メディア指摘「格闘技を彷彿」

  4. 「現行モデルより全然いい」 日本代表の新ユニフォーム流出デザインを海外絶賛、“黄色背番号”復活シャツが反響

  5. 「これがレベル差」 セルジオ越後氏&松木安太郎氏、ブラジル戦「日本のベスト選手」で意見一致「パラグアイ戦であんなにいたのに」

  6. 「今世紀最悪のシャツ」 ブラジル代表の新ユニフォーム流出、ヒョウ柄デザインに不評の声「醜い」「失望した」

  7. 「なんだこれは」 ナイジェリア代表の新ユニフォーム、手描きパターンの“奇抜”流出デザインに海外騒然「冗談でしょ」

  8. 「谷口が俳優ぐらいレベチ」 吉田、伊東、三笘、田中…森保ジャパン11人、英国製スーツの着こなしが話題「碧くん就活生っぽい」

  9. 「サッカーの試合前に火山が噴火」 J3リーグ“衝撃の光景”に海外驚き、スタジアム背後から黒煙「まるで映画のよう」

  10. 森保ジャパン、ベテラン2選手へ「代表レベルではない」「そろそろ世代交代してもいい」…酷評の声多数【読者評価】