横浜FM勢が攻撃の中心? 日本代表OBがE-1選手権初戦・香港戦のスタメンを予想「連係面の不安を軽減」

香港戦のスタメン考察【画像:FOOTBALL ZONE編集部】
香港戦のスタメン考察【画像:FOOTBALL ZONE編集部】

【専門家の目|栗原勇蔵】17日に公式戦のあった広島勢6人を除くメンバーからチョイス

 森保一監督率いる日本代表は7月19日、E-1選手権の初戦で香港(FIFAランキング145位)と対戦する。国内組にとっては“ラストチャンス”とも言える、重要なアピールの場。元日本代表DF栗原勇蔵氏は招集メンバーのベスト布陣を予想している。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

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 日本(FIFAランキング24位)は、今年11月に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)でスペイン(同6位)、ドイツ(同11位)、コスタリカ(34位)と対戦する。本大会に向けて強化を図るなかで、7月19~27日に開催されるE-1選手権は国内組のみの体制。Jリーガーたちにとっては生き残りに向けて“ラストアピール”の場となる。

 7月19日の香港戦は、今回の対戦相手(残り2チームは24日の中国、27日の韓国)の中で最もFIFAランキングは低い。そのなかで、日本も6人を招集しているサンフレッチェ広島が7月17日にJ1リーグ第22節京都サンガF.C.戦が開催されており、GK大迫敬介、DF荒木隼人、DF佐々木翔、MF野津田岳人、MF森島司、FW満田誠の全員が試合に出場。「中1日での起用はあまり聞いたことはない」と語る元日本代表DF栗原氏は、スタメンの顔ぶれはある程度絞られると予想する。

「広島勢は香港戦には出ない、と考えていいでしょう。GKは谷晃生(湘南ベルマーレ)がほぼ確定。谷口彰悟と山根視来の川崎フロンターレコンビ、中谷進之介(名古屋グランパス)も堅そうです。左サイドバックは、佐々木翔に代わって杉岡大暉(湘南ベルマーレ)かなと。杉岡は佐々木よりもより左サイドバックらしいタイプだと思います」

 アジア最終予選からメインシステムとなっている4-3-3を継続するとして、中盤3枚はMF橋本拳人(ヴィッセル神戸→ウエスカ)、MF脇坂泰斗(川崎フロンターレ)、FW町野修斗(湘南ベルマーレ)が並ぶか。

「アンカーは橋本、岩田智輝、藤田譲瑠チマと3枚います。そのなかで、まず初戦は招集経験があって、森保監督のコンセプトをある程度理解している橋本を使う気がします。インサイドハーフは脇坂が本来のポジションであることも踏まえて当確。もう1枚が西村拓真(横浜F・マリノス)か町野ですが、技術がしっかりしている町野を降ろして中盤に置くのではないでしょうか」

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栗原勇蔵

くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

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