「タキの残留を望んでいた」 クロップ、南野の貢献を評価「最高の仕事をしてくれた」
昨季カップ戦制覇へ貢献、モナコ移籍の南野へリバプール指揮官が言及
イングランド1部リバプールは、シンガポールでのアジアツアーをスタート。ツアーに先立ち行われたユルゲン・クロップ監督の記者会見の様子がクラブ公式HPに紹介され、今夏の移籍市場でフランス1部モナコへ移籍した日本代表MF南野拓実についてもコメントした。
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昨シーズンのリバプールは、国内カップ戦(FAカップ、リーグカップ)の2冠を達成。プレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグではそれぞれ2位、準優勝という結果に終わったが、シーズン最終盤まで4冠達成の可能性を残す驚異的な強さを誇った。
そうしたなか、2つの国内カップ戦でチーム内得点王になった南野は、より多くの出場機会を求めて、モナコへ移籍。リバプールで主力に定着できなかった南野について、リバプールへの移籍を失敗だったと評価する向きも一部にはあるが、クロップ監督は、改めて彼の貢献を評価した。
「彼はリーグ・アンで成功するだろうし、最善を祈っている。正直なところ、寂しく思っているよ。彼はファンタスティックな選手であり、チームの一人としてもファンタスティックだった。マネ、フィルミーノ、サラーという絶対的な存在がいたところに、攻撃的な選手として加入したことを忘れてはならないし、その後に来たのはディオゴ・ジョッタだった。不十分な選手だから、先発を外れたわけではない。ワールドクラスでなければ、ポジション争いはできなかった」
さらに、同監督は「タキは、私たちにとって最高の仕事をしてくれたし、私は彼の残留を望んでいた。だが、より多くの試合に出たいという彼の考えは100%理解できる。彼の立場からすれば、それは100%正しい。100%だ。私たちは彼の最善を願っている。間違いなく、タキ・ミナミノがいなければ、私たちは昨シーズン、一つもタイトルをとれなかった。彼は決勝まで、すべての決定的なゴールを決めた。彼がリバプールでの時間を楽しんだことを理解しているが、もっとプレーしたい気持ちがあったことも理解している。モナコに行く理由として十分だし、彼にとって素晴らしいクラブだろう。彼が、信じられないくらい良い結果を残すことに私は自信を持っているよ」と語っている。
南野だけでなく、セネガル代表FWサディオ・マネ、ベルギー代表FWディボック・オリギも移籍し、攻撃陣の再編成が求められるリバプール。南野はフランスで、クロップ監督が放出を悔やむような活躍を見せることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)