アクシデントが首位攻防戦の勝敗分けた… 川崎が途中出場のMF森谷弾で浦和を2-1撃破!

川崎MF大島が決勝弾演出

 後半は全体に浦和が攻勢に出たが、同2分のMF武藤雄樹や同9分のMF宇賀神友弥が迎えた決定機でシュートを決められず、リードを奪えない。すると、ペトロヴィッチ監督は、同15分にリオ五輪帰りの興梠の投入を決断。エースに試合の行方を託した。

 試合の流れはアクシデントを契機に川崎に傾いた。同26分にFW中野嘉大が負傷によりプレー続行不可能となり、MF森谷賢太郎が途中出場。すると同29分、ゴール前中央から大島が右サイドに展開すると、DFエウシーニョから中央への折り返しに反応したのは森谷だった。冷静にシュートを決め、川崎が2-1とリードを奪った。

 浦和のペトロヴィッチ監督は、直後に遠藤を森脇に代えて投入し、さらに宇賀神に代えてMF青木拓矢を投入。MF阿部勇樹を最終ラインに下げ、DF槙野智章を左アウトサイドの攻撃的なポジションに上げる策に出た。ホームで最低でも同点に追いつきたい浦和は同43分、右サイドをMF駒井善成が抜け出すと中央にラストパス。完全にフリーの武藤が待つ決定機だったが、武藤のシュートはクロスバーのはるか上へ飛び、万事休す。5分のアディショナルタイムも守り切った川崎が、そのまま2-1で勝利した。

 川崎はこの勝利で浦和と勝ち点22で並びながらも得失点差で上回りセカンドステージ首位の座を奪還。年間勝ち点差も5ポイントに開いた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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