10戦ぶり勝利の浦和、ロドリゲス監督は攻撃の改善に手ごたえ 「中断期間でやってきたことが見て取れた」

浦和を率いるリカルド・ロドリゲス監督【写真:高橋 学】
浦和を率いるリカルド・ロドリゲス監督【写真:高橋 学】

3月の磐田戦以来、約3か月ぶりの勝利

 浦和レッズは6月18日に行われたJ1リーグ第17節・名古屋グランパス戦で3-0と勝利した。リーグ戦では3月19日の第5節ジュビロ磐田戦(4-1)以来、約3か月ぶり、10試合ぶりの勝利となった。リカルド・ロドリゲス監督は「中断期間でやってきたことがピッチの中で見て取れた」と、代表活動期間中の修正が功を奏したと話した。

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 浦和は今季、序盤に躓くと4月と5月のリーグ戦では8分1敗と引き分けが続いて勝ち切れない時期が長くなった。その主要な原因に得点力不足があり、名古屋戦前の時点で16試合15得点と試合数を下回る状態だった。その原因に前線の連係不足があり、選手たちからは攻撃が個人技頼みになっていることへの危機感が語られていた。

 そうしたなかで6月1日の天皇杯2回戦を最後に入った中断期間では、連戦の疲れを癒すためのオフを取り、その後は連携の向上に取り組んだとロドリゲス監督や選手が話していた。

 その試金石となったこのゲームで、浦和は前半21分、左コーナーキックをMF岩尾憲がゴール前に蹴り込むと、相手GKの前から上手く離れたDFアレクサンダー・ショルツがヘディングシュートを決めて先制。さらに2分後には再び岩尾の左CKをニアサイドでFW明本考浩がコースを変え、ファーサイドに飛びこんだMF伊藤敦樹が押し込んで2-0とリードを広げた。

 さらに前半30分、左サイドで関根が伊藤とのワンツーで抜け出してGKとの1対1を冷静に決めて追加点。流れの中から待望のコンビネーションによるゴールが生まれ、ロドリゲス監督も「中断期間でやってきたことがピッチの中で見て取れたのではないか。いくつかやってきたことがピッチの中で表現されていたし、3点目についても我々が狙っていた形の1つだった」と、その成果を強調した。

 後半こそ、試合途中から雨が降るコンディションで前半に強度の高い入りをしたこともあり数人の選手が足をつる状況でペースが落ちた。先制点のショルツは「後半は少し時間が長く感じられる展開」と話したものの、「自分たちもプレーしながら楽しむことができ、名古屋サポーター以外のスタジアムにいた全員が楽しめた試合だったのではないか」と笑みを浮かべていた。

 ロドリゲス監督は「この話に関しては一切終わることがない、完璧になることがない部分。修正点はもちろんあるけれども、ここまで足りなかった所をしっかりと修正して反映することができたと思う。ただ、これは終わりがないところなので、さらに積み上げて質を高めていければ」と、上を見ればキリがないことをコメントしているものの、シーズン後半戦のスタートとしてチームが自信を得るには十分な試合内容と貴重な勝ち点3になった。

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