浦和、V字回復なるか? シャルク、再開後の“攻撃力改善”に自信「攻撃の最終フェーズを反復して練習できた」

浦和FWアレックス・シャルク【写真:Getty Images】
浦和FWアレックス・シャルク【写真:Getty Images】

16試合を終えて14位の浦和、18日にリーグ再開の名古屋戦

 浦和レッズのオランダ人アタッカー、FWアレックス・シャルクが6月15日のトレーニング後にオンラインで取材に対応し、シーズン後半戦の巻き返しに向けてコメントした。成績が伸びない原因の1つである得点力不足について「この2週間、攻撃の最終フェーズを反復して練習できた」と改善への自信を見せている。

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 浦和はリカルド・ロドリゲス監督の就任2年目で、クラブが掲げる3年計画の最終年として2006年以来のリーグ優勝が最優先目標に掲げられた。しかし、開幕から勝ち点が伸び悩んで16試合を終えて勝ち点15の14位。特に、試合数を下回る15得点にとどまっていることは厳しい状況を生んでいる。4月と5月のリーグ戦9試合では8分1敗と勝ち切れない展開が続いた。

 シャルクは4月にスイス1部セルヴェットFCから移籍加入し、タイで2週間の集中開催になったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のゲームでは直接FKを蹴り込む活躍もあったが、リーグ戦では苦しんでいる。この2か月について「来た時と気持ちは変わらず、今はもっと日本を楽しんでいる。慣れる時間も十分に与えてもらった。たくさんの試合があり、重要なリーグ戦もある。ACLでチームメイトと交流していい関係が築けた」と話す。その上うえで、この中断期間での攻撃力改善についてトレーニングに手応えを感じている。

「ボックスに侵入し、味方との連係が重要。江坂任、キャスパー・ユンカー、関根貴大、ダヴィド・モーベルグ、ほかの選手もそうだけど、かなりクリエイティブな選手が多い。その選手との連係が非常に重要になる。確かにここのところの試合でゴールは少し遠いがチャンスは作っている。この2週間、攻撃の最終フェーズを反復して練習できた。相手の危険なゾーンでどのように攻撃するか、フィニッシュの要素も含まれた練習ができた。その準備がしっかりできたので、それを試合中に見せていきたい」

 浦和は無得点に終わる試合も多く、選手たちからは前線で個々の能力に頼った攻撃になっていることや、パターンの少なさが原因として挙げられることも多かった。ロドリゲス監督もその点について、この中断期間での改善をポイントに挙げていた。

 シャルクは18日に迎えるリーグ再開の名古屋グランパスに向け「この2週間、細かいことは言えないが戦術面でかなりしっかりといい練習ができた。この重要な一戦に準備ができているし、プランもしっかり練ることができた、残り2日間でさらに準備をして、リーグ戦の次のフェーズにチームが仕掛けていけるような部分が構築できたと思う」と自信を見せた。

 この間、すべてのトレーニングを非公開として集中した環境にしてきた浦和がどのような変化を見せているのか。再開初戦だが、シーズン後半戦での巻き返しを占う試金石となる試合になると言えそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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