森保監督はメンバーの大幅変更を示唆 日本代表OBが予想するキリン杯チュニジア戦のスタメンは?
【専門家の目|栗原勇蔵】シリーズを締めくくるべく、現段階で起用できるベスト布陣を採用
日本代表は6月14日、キリンカップ決勝でチュニジア(FIFAランキング35位)と対戦する。南米のパラグアイとブラジル、ガーナとの強化試合を終え、6月シリーズのラストとなる一戦。元日本代表DF栗原勇蔵氏は現時点でのベストメンバー起用を予想している。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)
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日本(FIFAランキング23位)は、今年11月に開幕するカタールW杯に向けた強化の一環として、6月2日から14日にかけて国内で計4試合の国際親善試合を実施。前半戦となったキリンチャレンジカップでは、パラグアイ(同50位)相手に4-1で勝利した一方で王国ブラジル(同1位)には0-1で敗れ、後半戦初戦のキリンカップ・ガーナ戦では4-1と白星を飾った。
14日のチュニジア戦は6月シリーズの締めくくりとなるだけに、当然ながらいい形で終わりたいところだろう。森保一監督は、10日のガーナ戦から「大幅にメンバーを変えたい」と話し、「いろいろな組み合わせ」「いろいろな融合」のテストを示唆している。
GKはブラジル戦でゴールマウスを守った権田修一(清水エスパルス)がファーストオプションか。ただ、栗原氏は権田と6月シリーズでまだ出番のない大迫敬介(サンフレッチェ広島)のJリーグ組は、「7月に開催予定のE-1選手権でも試せる」として、「もしかしたらシュミット(・ダニエル)かもしれない」と語った。
それに対し、森保監督が全体練習に合流したばかりの冨安健洋(アーセナル)の起用に慎重な姿勢を崩していないことを踏まえても、「冨安がいないならいないなりの現ベストメンバーで行くはず」と、山根視来(川崎フロンターレ)、吉田麻也(サンプドリア)、板倉滉(シャルケ)、長友佑都(FC東京)の起用を予想した。
攻撃陣では、上田綺世(鹿島アントラーズ)が怪我で離脱。逆に、首を痛めていた伊東純也(ヘンク)に関しては、森保監督が「プレーできる」状態だと明かしてる。3トップは伊東、三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)、古橋亨梧(セルティック)が並ぶと栗原氏は見ている。
「チュニジア戦はガンガン攻めると思います。サイドからの突破は今の日本の武器。三笘が伊東級の突破を見せていて、両サイドがどれだけやってくれるか。理想は1人で突破して完結できる選手がいてくれるほうが、変に(全体の)バランスも崩れない。中央が抜け出しの得意な古橋だと、サイドの個の力を含めて織り交ぜることができ、面白い戦いになるはずです」
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。