ミラン本田が親善試合で69分間プレー 「監督のやりたい形は出せた」と試合内容に手応え

「コンディションは上がってきている」

 PKこそ失敗したものの決定機を作り出した本田は、「いくつか監督のやりたい形は出たんじゃないかなと思うんですけど、あとはしっかり、それをレギュラーの選手だけではなくて、全員がもう少しレベル的に底上げできれば、厳しいリーグを戦っていくことができるんじゃないかなと思います」と、試合内容に手応えを感じた様子だった。

 続くゲームをセルタがサッスオーロに1-0で勝利して迎えた第3戦は、ミラン対サッスオーロ。勝利すれば優勝できるミランは、FWスソをスタメン起用して本田はベンチスタートとなった。ミランはFWエムベイエ・ニアングが、自身が倒されて得たPKを決めると、FWスソのアシストから2ゴール目も決めて2点をリード。18分に1点を返された3分後に本田はスソと交代でピッチに送り込まれたが、32分、41分と連続ゴールを許し2-3の逆転負けを喫した。

 結局、PK勝ちのみのミランは3位となり、1勝1PK負けのセルタが優勝、1勝1敗のサッスオーロが2位と、ミランにとっては不満の残る結果になった。

 6月の日本代表活動中に足を痛め、プレシーズンの序盤は別メニュー調整が続いていた本田は、この日の90分間のうちでほぼ3分の2となる69分間プレー。約10日後に控えたリーグ開幕に向け、「だいぶ良くなってきていますよね。徐々にコンディションは上がってきています」と、順調な仕上がりを強調した。本田はポジション争いのライバルとなるスソよりも長い出場時間を得た上に、持ち味のラストパスの精度も見せたが、スソはサッスオーロ戦でアシストという結果を残している。

 開幕へ向けて、本田はヴィンチェンツォ・モンテッラ監督へ向けてまずまずのアピールに成功したものの、スソとの熾烈なポジション争いはこれからも続いていきそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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