英1部・ヴィエラ監督のローキック騒動「あってはならない」 エバートンファン挑発行為へ現地苦言

クリスタル・パレスのヴィエラ監督【写真:ロイター】
クリスタル・パレスのヴィエラ監督【写真:ロイター】

クリスタル・パレスのヴィエラ監督、エバートンファンの挑発へ怒り爆発

 イングランド1部クリスタル・パレスのパトリック・ヴィエラ監督が現地時間5月19日プレミアリーグ第33節延期分エバートン戦(2-3)の試合後、お祭り騒ぎでピッチに侵入したエバートンファンにローキックを食らわせた騒動が波紋を広げている。

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 試合は前半終了時点でクリスタル・パレスが2点をリードする展開だったが、後半9分にDFマイケル・キーンの得点でエバートンがその差を縮めると、さらに同30分にFWリシャルリソン、同40分にFWドミニク・キャルバート=ルーウィンがゴールを奪って逆転。残留争いの渦中にいるエバートンにとっては残留を決める重要な勝利だったこともあり、試合終了後には歓喜のエバートンサポーターがピッチへ大量になだれ込む事態となった。

 しかし、その熱狂のピッチでトラブルが発生していた。クリスタル・パレスのヴィエラ監督が、挑発してきたエバートンファンにローキックを見舞う様子が英衛星放送「スカイ・スポーツ」の中継カメラに収められたのだ。別のファンが仲裁に入る形でそれ以上の乱闘には発展しなかったようだが、同メディアは「クリスタル・パレスの監督が侵入したファンと口論になった」とレポート。また、ヴィエラ監督は試合後の記者会見ではこの件について「何も言うことはない」とコメントしていた。

 解説の元イングランド代表FWディオン・ダブリン氏はこの騒動について「このような出来事は見たくない。エバートンファンがどれだけ嬉しいことかは分かるが」と前置きしたうえで「監督や選手のことを押したり、彼らの目の前で何かを叫んだりすることはあってはならない」とファンの振る舞いに苦言を呈した。

 さらに「そういったことをするのは少数派だとは分かっている」としたうえで「ピッチに入ったものは生涯出入り禁止処分にすると試合前にアナウンスしたらいいのではないか?」とピッチへの侵入に対して重い罰を科すべきなのではと警告していた。

 ヴィエラ監督の行為も決して認められるものではなかったが、同様にピッチに侵入したファンのマナーを疑問視する声も挙がっている。

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