チェルシー“最重要選手”のフル稼働叶わず… 智将トゥヘルが嘆き「3位にいるのは奇跡」

チェルシーでプレーするMFエンゴロ・カンテ【写真:ロイター】
チェルシーでプレーするMFエンゴロ・カンテ【写真:ロイター】

“キープレイヤー”MFカンテ、再三の離脱におけるデメリットに監督言及

 チェルシーのトーマス・トゥヘル監督がフランス代表MFエンゴロ・カンテをチームの“最重要選手”として称賛。同時に、カンテが怪我による再三の離脱を余儀なくされている状況を嘆いている。英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」が報じた。

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 2016年からチェルシーでプレーするカンテ。抜群のボール奪取力、無尽蔵のスタミナを生かしたチームへの貢献からチェルシーの中盤に欠かせない存在となっている。

 しかし、近年は負傷にも悩まされたうえ、コロナ感染も重なり、欠場が多くなっている。今シーズンは公式戦全体で41試合に出場しているものの、プレミアリーグでの先発出場は20試合に留まるなどフル稼働とは程遠かった。

 トゥヘル監督は「彼は我々のキー、キー、キープレイヤーだ」とカンテの重要性を強調。しかし、だからこそ不在による影響も大きいとデメリットについても言及した。

「キー、キー、キープレイヤーはピッチに立っていなければいけない。彼は試合の40%でしかプレーできていないなかで我々が3位にいるのは奇跡としか言いようがない。

 彼は我々のモー・サラーであり、フィルジル・ファン・ダイクであり、ケビン・デ・ブライネだ。ネイマールやキリアン・ムバッペのような選手なんだ。彼は違いを生み出す選手。そんな彼が40%でしかプレーできないとしたら、それは大きな問題だ」

 トゥヘル監督は昨シーズン、ファン・ダイクを失ったリバプールがいかに苦戦したかを例に挙げつつ、「世界最高のMF」と称するカンテ不在の中で3位をキープした今季の戦いを「奇跡」と表現した。

 契約が残り1年となったカンテに関しては、マンチェスター・ユナイテッドが獲得に興味を持っているとの噂も出ているが、タイトル奪還を目指すなかでチェルシーがそう簡単に手放すことはないだろう。31歳となった守備職人の完全復活に期待が懸かる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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