審判員勇退の家本政明が伝えたいコト Jリーグの価値と魅力を高めるNEXTチャレンジ

家本氏は「もっと多くの人を笑顔にしたい」と新たな試みを目指す【写真:Getty Images】
家本氏は「もっと多くの人を笑顔にしたい」と新たな試みを目指す【写真:Getty Images】

100万人、1000万人を「笑顔にする」ためのチャレンジにトライ

――最後に、家本さんの“セカンドキャリア”のビジョンを訊かせてください。

「僕がレフェリーを辞めた理由の1つは、もっと多くの人の笑顔を増やしたいと思ったことです。レフェリーとしてあと3~5年、トップパフォーマンスをできる自信はありました。でも、埼玉スタジアムで観客6万人として、6万人+視聴者、1試合で誰かのために貢献できるのは10万人程度です。ただ、違う仕組みを作ることができれば、1節あたりの喜ぶ人の人数は圧倒的に増えていくはずだし、国内にとどまらず、国外にも及ぶ可能性もある。5年後にはJリーグや日本のフットボールを通じて100万人、1000万人が笑顔になる、みんなとつながれる世界観を作れたらいいなと思っています。これは僕1人ではできないので、いろんな専門性の高い人を巻き込んで、尽力していきたい。これが僕の次のチャレンジですね」

[プロフィール]
家本政明(いえもと・まさあき)/1973年6月2日生まれ、広島県出身。同志社大学卒業後の1996年にJリーグの京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)に入社し、運営業務などに携わりつつ、1級審判員を取得。2002年からJ2、04年からJ1で主審を務め、05年から日本サッカー協会のスペシャルレフェリー(現プロフェッショナルレフェリー)となった。J1通算338試合、J2通算176試合、J3通算2試合、リーグカップ通算62試合で主審を担当し、J通算516試合担当は主審として歴代最多。2021年12月4日に行われたJ1第38節の横浜F・マリノス対川崎フロンターレ戦で勇退。今年からJリーグのフットボール本部・フットボール企画戦略部のマネージャーに就任した。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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