「カップ戦のサラー」 リバプール南野拓実、優勝2大会の“チーム得点王”を世界のファン評価「誰よりも栄誉に値」

リバプールの日本代表FW南野拓実【写真:ロイター】
リバプールの日本代表FW南野拓実【写真:ロイター】

リバプールが制覇したFA杯&リーグカップ戦で南野がチーム得点王に輝いた

 イングランド1部リバプールは、5月14日に行われたFAカップ決勝でチェルシーをPK戦の末に6-5で下し、16シーズンぶり8度目の優勝を輝いた。リーグカップに続く、2冠を達成したリバプールだが、チーム最多の3ゴールを挙げていた日本代表MF南野拓実は決勝でベンチ外となった。決勝でプレーすることが叶わなかった南野だが、リバプールのファンは、18番の貢献に感謝している。英メディア「デイリー・ミラー」が報じた。

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 今シーズン、リーグ戦で一度も先発起用されていない南野は、カップ戦の序盤に出場機会を与えられると、しっかりと結果を残した。リーグ杯では、3回戦から準決勝第2戦までの5試合に出場して4得点1アシストを記録。FA杯でも3回戦から準々決勝までの4試合でプレーして、3得点した。

 こうした活躍で、チームの勝ち上がりに貢献した南野だったが、ユルゲン・クロップ監督はリーグ杯決勝のチェルシー戦(0-0/PK11-10)では、ベンチ入りさせたものの出場機会を与えず。さらにFA杯準決勝マンチェスター・シティ戦(3-2)と決勝のチェルシー戦(0-0PK6-5)では、ベンチ外とした。

 リバプールの攻撃陣は、世界屈指の充実度を誇り、この試合ではエジプト代表FWモハメド・サラー、コロンビア代表FWルイス・ディアス、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタ、セネガル代表FWサディオ・マネ、そして、ベルギー代表FWディボク・オリギがメンバー入りしている。

 PK戦の末とはいえ、勝利して国内2冠を達成したことから、記事でも「賢い決断」と、南野をベンチ外にしたクロップ監督の判断の正当性を主張している。その一方で、「リバプールのファンはSNS上で、土曜日の決勝にベンチ入りの20人に入らなかったものの、FA杯を制するうえで南野拓実が果たした貢献を称賛した」と、準々決勝までにチーム最多3得点を挙げた南野に対して、称賛の声があがっていることを報じている。

 実際にツイッター上には、「彼がいなければ、2つのトロフィー獲得はありえなかった」という声をはじめ、下記のような感謝のツイートがあふれている。

「今シーズン、リバプールが獲得した2つのトロフィー、リーグカップとFA杯の両方で、タキ・ミナミノはチームの得点王だった。この貢献は、忘れないようにしよう」

「タキ・ミナミノはプレーしなくても、この優勝に多大な貢献をして、だれよりも栄誉に値する。リバプールでプレミアリーグ、リーグ杯、FA杯を制する初のアジア人選手になる可能性がある。言葉で表せる以上に彼のことが大好きだ」

「特別な賛辞をミナミノに送りたい。彼は絶対的なカップ戦で圧倒的な影響力を示し、そのゴールは私たちを今いる場所に導くうえで決定的だった。各選手がそれぞれの役割を果たしたが、間違いなく彼もその1人。タクミ、ありがとう」

「すべての狂気のなかで、両方のカップ戦の決勝に導いてくれたタクミ・ミナミノへの感謝を叫びたい。僕たちは『カップ戦のサラー』と呼んでいた。必要な時に、大きな、大きな働きをした」

 プレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグでも、優勝の可能性を残しているリバプール。驚異的な成績を残している世界屈指の名門にとっても、際立った成功を収めているシーズンで、南野は確かに爪痕を残したと言えそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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