王国に鳴り響く大ブーイング 優勝候補ブラジルがリオ五輪初戦南ア戦で数的有利もドロー

南アDF退場の好機つかめず

 後半に入っても一進一退の展開が続いていたが、先にアクシデントが起きたのは南アだった。後半14分、DFモントビ・ムバラが2枚目のイエローカードを提示され退場処分に。残り時間を10人で戦うことを強いられた南アは、守備に重点を置くゲームプランに切り替えた。

 ブラジルは攻め立て、後半24分にはゴール前に流れてきたボールに相手GKが引き付けられた裏でジェズスが無人のゴールに押し込むだけという絶好機を迎えたが、シュートはゴールポストに当たった。その後もネイマールのミドルシュートなどでゴールに迫ったものの、時間の経過とともに攻撃が単調になり、決定機を作れなくなった。

 ホスト国に期待をかけた大声援は、タイムアップの笛が鳴った瞬間に全てが大ブーイングに変わった。地元開催でブラジル史上初となる金メダル獲得へ向けて国民の期待は最大限まで高まっていた。だが、フラストレーションを爆発させたマラカナンは罵声に包まれた。王国は初戦で躓きを見せる結果になってしまった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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