本田ミラン不人気極まる… 年間チケット購入数6千枚の歴史的不振で浦和レッズの3分の1に

開幕3週間前の危機的数字を地元紙報じる

 日本代表MF本田圭佑所属のACミランの不人気ぶりが深刻の度合いを深めている。イタリア地元紙「コリエレ・デラ・セーラ」はミランの今季のシーズンチケット購入が21日のセリエA開幕を前にしてわずか6000枚と報じている。

 本拠地サンシーロの収容可能数は8万人以上で、10分の1も埋まっていない状況だ。開幕3週間を切った時点でのこの数字は危機的なもので、ミランに対するサポーターの熱と期待値のなさを象徴するものとなっている。世界的に比較しても寂しい購入者数で、Jリーグの浦和レッズでは今季約19000人が年間チケットを購入しているが、ミランは3分の1以下という屈辱的な数字となっている。かつて元日本代表GK川口能活の所属したイングランド3部ポーツマスですら12000枚を売り上げている。

 目を覆いたくなるような不人気の第1の理由は3年連続で欧州のカップ戦出場権を逃したチームの弱さにある。2012年シーズンに経営危機からFWズラタン・イブラヒモビッチ(現マンチェスター・ユナイテッド)とブラジル代表DFチアゴ・シウバをパリ・サンジェルマンに放出以降、ミランは移籍金のかからないゼロ円移籍で“訳あり物件”をかき集め、チーム作りを進めてきた。その結果、かつての欧州屈指の名門は欧州で競争力を失い、結果的にセリエAでも中位のチームに成り下がってしまった。

 2番目はクラブの先行きの不透明感だ。買収30周年を迎えた元イタリア首相のシルビオ・ベルルスコーニ会長は中国企業との身売り交渉で合意を発表したが、手続きは全く進まず。ヴィンチェンツォ・モンテッラ新監督という優秀な若手戦術家を招聘したが、資金を捻出できず補強は一向に進んでいない。

 

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