中国サッカーは「国家&クラブレベルで衰退」 ACL大敗、W杯出場逸…低迷ぶりに母国メディア懸念

川崎に8失点で敗れるなど、ACLで苦戦した広州FC【写真:(C) AFC】
川崎に8失点で敗れるなど、ACLで苦戦した広州FC【写真:(C) AFC】

ACLに2チーム参戦も、ユースチーム主体で大敗を繰り返す現状を憂慮

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で中国勢の苦戦が目立つ状況へ、母国メディアはユースチーム主体で敗戦を繰り返す現状を憂慮。「国家レベルでもクラブレベルでも、衰退が続いている」と、懸念の声をあげている。

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 中国勢は今大会、政府のゼロコロナ政策により、国外大会へ参加した場合に主力がリーグ戦の開幕に間に合わない可能性があることからユースチーム主体のメンバーで参戦。しかし、若手選手たちが経験不足を露呈し、広州FCと山東泰山の2チームは、グループステージで大量失点での敗戦を繰り返した。

 アジアナンバーワンのクラブを決する大会において、あまりにも実力に劣るチームを送り込むことが議論になっているなか、中国大手メディア「捜狐」は国際舞台で力を発揮できない現状へ独自の見解を示している。

 記事では、ACLで無残に敗れる姿へ「どうしてそんなことが可能なのか? 中国スーパーリーグが大きな困難に遭遇している事実は明らかで、改めてサッカー界に『道はどこにあるのか?』という問いを投げかける」と綴るとともに、現状への憂慮をさらに強調して綴った。

「リーグはその国のサッカーの土台となるものだが、今のリーグの生態や運命が心配だ。リーグが活性化されてこそ、中国の男子サッカーも活性化される。中国スーパーリーグのチームは大会を放棄するか、AFCチャンピオンズリーグに対処するために若者を引っ張ってきた、絶望的な側面があるが、本当の理由は、資金の不足、投資への信頼の欠如という後退後のリーグの恥ずかしいジレンマだ」

 中国サッカー界は代表レベルでも苦戦が続く。ブラジルや英国からの帰化選手を擁して臨んだカタール・ワールドカップ(W杯)最終予選では、2試合を残して敗退。2002年の日韓大会以来、5大会ぶりのW杯出場は叶わなかった。そうした事実も踏まえ、「捜狐」は今後のサッカー界へこう提言する。

「中国サッカーが低水準にあることは間違いなく、努力して改善しようとする時期であることは間違いないが、焦りは禁物。国家レベルでもクラブレベルでも敗北と衰退が続いた中国サッカーは、“慌てて”行動に出るのではなく、深く、責任を持って反省する必要がある。結局のところ、中国サッカーは中国人次第なのだ」

 ACLグループステージでの大敗が、母国で非難の的とされている中国サッカー。飛躍への道が一向に見えない状況を受け、今後どう生まれ変われるのかが焦点となりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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