J1残留へ残り11戦で「勝ち点21」 ワースト記録を更新する名古屋の小倉監督が掲げた悲壮な覚悟

敵地で横浜FMに0-0ドロー 14戦未勝利も守備的布陣で勝ち点1を死守

 掲げた目標は残り11試合で勝ち点21。泥沼にハマった名古屋グランパスにとってはかなり厳しい数字だが、小倉隆史監督は新フォーメーションで掴んだ手応えを胸に前を向いている。

 クラブワーストとなる13試合連続未勝利(5分8敗)で迎えた30日のJ1セカンドステージ第6節、敵地・日産スタジアムでの横浜F・マリノス戦。0-0の引き分けに終わったことで、名古屋は連続未勝利のクラブワースト記録を「14」に更新したものの、狙い通りの無失点で2試合ぶりの勝点を手にし、小倉監督は今後本格化する残留争いに身を投じる覚悟を決めている。

 セカンドステージ5試合で10失点という結果から、この試合はセンターバックタイプのDF酒井隆介、DF竹内彬、DF大武峻の3選手を同時起用。これについて小倉監督は、「セカンドステージ5試合で失点10というのは、まあちょっと……。守備のところで考えるとテコ入れが必要だった」と苦肉の策であることを明かした。並びは3-4-2-1だが、押し込まれた際には両サイドの選手も最終ラインに吸収されて5バックとなる守備的なシステムを採用したことによって、無失点という最低限の結果を残した。

「アウェーといえど(勝ち点3が)欲しいなか、今のマリノス相手に勝ち点1を拾えた。今日は(横浜FMの中村)俊輔がいなかったですけど、しっかり抑えてくれたっていうのは狙いの一つだった」

 

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